最近、予定がものすごく埋まっています。この秋は一部の会議の任期が終了したこともあり時間ができると思いきや、グーグルカレンダーに隙間がなく、今日はトリプルブッキングしてしまう始末です。関係者の方々ごめんなさい。
なぜこんなことに…と過去のカレンダーを見たところ、コロナ中の予定の件数は時として若干多いこともあったことに気づきました。但し、ほとんどの予定がオンラインで、前後の移動時間がありませんでした。最近になって、対面に戻ったところ、移動がない時代にいろいろお受けしていたタスクが時間的に難しくなった可能性があります。
そんな中、たまたま今年の世界幸福度指数(Global Happiness Index)を調べる機会がありました。日本の順位は47位で、G7中最下位。メディアでも、その低さばかりが取り上げられています。ところが、実は、過去3年でみると、62位から15位も改善しています。2020年の一部にはコロナの死亡率の低さなどもあるかと思いますが、同じようにコロナの影響が低めだったニュージーランドなどの順位はほぼ変わらずです。
なぜなのか。指数の発表元はあまりコメントしていませんが、もともと日本の幸福度の低さの要因の一つに地域コミュニティとの関係の薄さなどが挙げられていることを考え、勝手に推測すると、リモートワークやステイホームで生活が大きく変わったことが関係しているのかも、と思いました。
確かに今は、予定はいっぱいになっていますが、移動の疲労はなく、楽しい業務に時間を集中投下できるのは幸せだと感じます。
ITの進化は人を忙しく幸せにする。そう実感する今日この頃です。
- 大槻 奈那
- ピクテ・ジャパン株式会社 シニアフェロー
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内外の金融機関、格付機関にて金融に関する調査研究に従事。Institutional Investors誌によるグローバル・アナリストランキングの銀行部門にて2014年第一位を始め上位。政府のデジタル臨時行政調査会、財政制度等審議会委員、規制改革推進会議議長、中小企業庁金融小委員会委員、ロンドン証券取引所グループ(LSEG)のアドバイザー等を勤める。日本経済新聞「十字路」、日経ヴェリタス「プロの羅針盤」、ロイター為替フォーラム等で連載。日経Think!エキスパート・コメンテーター、テレビ東京「モーニングサテライト」で解説。名古屋商科大学大学院 マネジメント研究科教授 東京大学文学部卒、ロンドンビジネススクールMBA、一橋大学博士(経営学)
著書:
『本当にわかる債券と金利』(日本実業出版社)、
『1000円からできるお金のふやし方』 (ワニブックス)
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