【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 33,984.54  △314.25 (10/16)
NASDAQ: 13,567.98  △160.75 (10/16)

1.概況

米国市場は本格化する決算発表への期待から幅広い銘柄が買われ上昇しました。162ドル高でスタートしたダウ平均は寄り付きを安値に上げ幅を広げると昼前に418ドル高まで上昇しましたが、買い一巡後に伸び悩むと昼過ぎには223ドル高程度まで上げ幅を縮める場面もありました。しかし、その後持ち直すと結局314ドル高の33,984ドルで取引を終え続伸となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も160ポイント高の13,567ポイントと3日ぶりに反発しています。

2.経済指標等

10月のニューヨーク連銀製造業景況指数はマイナス4.6と前月から低下しましたが市場予想を上回りました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は11業種全てが上げました。そのなかでも一般消費財・サービスとコミュニケーション・サービス、資本財・サービス、公益事業、金融、不動産が1%以上上昇しています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中26銘柄が上げました。そのなかでもナイキ[NKE]とトラベラーズ[TRV]が2%を超える上昇となったほか、セールスフォース[CRM]とベライゾン・コミュニケーションズ[VZ]、ホーム・デポ[HD]も2%近く上げています。一方でウォルグリーン・ブーツ・アライアンス[WBA]が2%安となっています。ダウ平均構成銘柄以外では、主力ハイテク株が堅調でアマゾン・ドット・コム[AMZN]とフェイスブックを運営するメタ・プラットフォームズ[META]が2%を超える上昇となり、グーグルの持ち株会社であるアルファベット[GOOGL]とネットフリックス[NFLX]、テスラ[TSLA]も1%以上上げています。

5.為替・金利等

長期金利は0.09%高い4.70%となりました。ドル円は149円台半ばで推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が節目の32,000円を回復できるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)