昨日学術界の方々とお話ししていて、チャットGPTなどの生成AIの話になりました。最近の会食で出ないことはないほど人気の話題ですね。
そこで、皆が共通して感じていたのは、日本語より英語で質問した方が、AIの回答が充実しているという点でした。確かに、私も先日、ブルームバーグで海外指標のコードを日本語テキストで質問したところ「対応できるスタッフを探しています」と待たされたので英語で試みたところ、AIがかなり的確な答えを<秒>で返してきました。
このような状態が続くと、生成AIでは英語データと日本語データとの格差が恐ろしいスピードで拡大していくのでは、と懸念されます。昨日話した方は、最終的に、日本語のようなマイナー言語の駆逐に繋がる可能性にも触れていました。
もちろん、日常会話のためのローカル言語は残るでしょうし、AIも、過渡期的には日本語の質問を英語に翻訳するという手もあります。しかし、次世代、次々世代では、より効率的に、直接英語で生成AIを活用することが一般的になり、それが進めば進むほど、英語とマイナー言語とのデータ格差が広がっていくことになります。生成AIの普及次第では、数十年後のビジネス言語が英語に統一されるというのもありえなくもない話だと思いました。
幸い、今は手軽に英語に慣れ親しむことができます。個人的にも、細々と一日30分のオンライン英語レッスンも続けているので、もう少し本腰を入れて、今から万一の「ビジネス英語覇権」に対応できるようにしておこうと思っています。
※8月30日(水)の大槻奈那のつぶやきは都合により休載となり、マネックスグループ株式会社専門役員のイェスパー・コールのつぶやきを掲載予定です。