25日移動平均線上で下げ止まるか、に注目

前回のコラム では、「トレンドが変わるかどうかの重要な局面に差し掛かっている」と解説しました。

また、「株価が5日移動平均線を下回ったままの状態が続くとともに、5日移動平均線が下向きに変化するようですと、トレンド転換の可能性が高まっていると考えられ、買いポジションを持っている投資家は、損失の発生や拡大に注意が必要と言えます」とも解説しましたが、その通り、6月23日から27日まで下落し、2023年初の4日続落となって、これまでの流れが変わってしまいました。

また、上向きの25日移動平均線に接近して終えており、これも4月27日以来の出来事です。それだけ日経平均が一本調子で上昇していたことを示していることになりますが、そうした上昇の流れが反転しているというのが現状の値動きだということができそうです。

そのような中、気になるのが短期の調整で終わるのか、長引くのか、ではないかと思われます。そこで注目されるのが、25日移動平均線です。6月27日の終値で上向きの25日移動平均線に接近して終えていますが、今後、25日移動平均線上を維持できるかが注目されます。

仮に25日移動平均線上を維持するようですと、低下中の5日移動平均線を上回って維持することが考えられ、短期的な調整で終わり、再び高値に接近したり、上回ったりすることが視野に入るのではないかと思われます。

一方で、25日移動平均線上を維持できずに終値で下回って戻せなくなるようですと、5日移動平均線の低下が続くとともに、25日移動平均線を下回るデッドクロスが発生し、25日移動平均線が下向きに変化することも考えられ、調整が長引くことが視野に入ります。

【図表】日経平均株価(日足)
出所:i-chartより株式会社インベストラスト作成

モメンタムの低下が続いた場合は要注意

では、上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムを見るとどうでしょうか?モメンタムも前回のコラムで解説した通り、モメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方の低下が続いていることに加え、モメンタムが上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる0ラインを下回っているのが分かります。

そのため、モメンタムの低下が続くかが注目ポイントになると思われます。仮にモメンタムの低下が続き、シグナルも一緒に0ラインを下回って低下が続くようですと、反発しても限定的になったり、25日移動平均線を割り込んだりすることが視野に入るため、調整が長引くことが考えられます。

一方で、モメンタムが低下しても限定的だったり、直ぐに0ライン上を回復して上昇したりするようですと、25日移動平均線を下回っても直ぐに上回ったり、25日移動平均線上を維持したりすることが考えられるのではないでしょうか。

直近では、調整が短期で終わるのか、あるいは長引くのか、といった分岐点に差し掛かっていると考えられますので、これまで以上に慎重に対応したいところです。