米ドル/円 週間予想レンジ:140.00~143.50

メインストラテジー:押し目買い

・140円大台を回復
・上値志向はなお強め
・米ドル全体は堅調へ

【図表1】米ドル/円(日足)
出所:筆者作成

アナリシス:

米ドル/円相場は先週大幅続伸し、2022年11月以来の高値を更新、また140円大乗せに成功した。140円大台乗せは、米ドル全面高の流れもあってしばらく上値志向が強く、さらなる上値余地が拡大するとみている。

もっとも、先々週と同様、先週の続伸は当然の結果とみている。先々週の続伸は、この前週足における「インサイド」の上放れとなり、その延長線にある形でこのサイン自体が続伸の蓋然性を示したため、先週の上値志向を強めたわけだ。

この前波乱したことも重要なポイントだった。5月2日に一旦137円前半をトライしたものの、その後大幅反落し、133.50円の支持を確認した。米利上げ以降の米金利低下につられた形であった上、米デフォルトの可能性が囁かれたことも大きかった。

しかし、米デフォルト懸念があっても、その現実性がほとんどないことも我々の想定通りであった。言ってみれば、米国は本格的なデフォルトを発生させるわけがなく、デフォルト懸念があっても「政府と議会の対立による誤算」と認識されるだろう。この意味合いにおいて、本格的な危機とは質が異なるため勘違いされてはいけない。そのため、同危機の回避はシナリオ通りの展開であり、全くサプライズではなかった。

さらに、皮肉にも米デフォルト懸念が浮上してきたからこそ、米国債が売られて米金利の切り返しをもたらし、結果的に米ドルが買われる展開になった。米ドル/円は米ドル全体をリードする形の上昇となり、少なくとも142円台の打診に繋がるだろう。

その半面、米デフォルト懸念が消えたことで米金利の反落をもたらすだろう。連動した米ドルの反落をもたらす可能性があるものの、円安の視点において米ドルの優位性は変わらないだろう。6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)でも利上げありの観測があり、しばらく日米金利差の縮小が見られない公算が大きい。株高/円安の同時進行は、今週も続く見通しである。

豪ドル/円 週間予想レンジ:91.00~96.00

メインストラテジー:押し目買い

・鍛錬が続いても底堅い
・91円大台維持の公算
・上放れのタイミング

【図表2】豪ドル/円(日足)  
出所:筆者作成

アナリシス:

豪ドル/円相場は先週再度波乱、ただし、5月26日の切り返しで底堅さを再度証明し、メイントレンドの維持を示唆した。

先々週の切り返しは、陽線引けで強気基調を証明したところ、本来先週の上放れがあってもおかしくなかった。さらに、先々週その値幅が拡大しており、この前の反落を明白に「否定」したところ、保ち合いしながら上放れの準備に成功したことを暗示していたため、先週高値更新ができなかったことはやや期待外れであった。

その背景には、豪ドル対米ドルの「底割れ」があったからだとみている。ただし、90円関門を割らずに済んでいたため、先週の反落は、途中のスピード調整としてこの前の値動きと同様、明白な位置付けができる。大型「上昇トライアングル」の一環として上放れの寸前であるため、近々ブレイクを果たすだろう。

先々週一旦92.39円をトライしたところが大きかった。5月2日高値の92.45円を突破できれば、一段と上値を追う展開になりやすく、先週の鍛錬があったからこそ、今週弾みがつくだろう。

なにしろ、米デフォルト危機の消失で米金利の反落が想定され、豪ドル対米ドルの反発が想定される一方、米ドル対円の堅調が引き続き維持される公算が大きい。したがって、今週クロス円全般の堅調が推測できる。

この前豪ドル/円の切り返しは日銀会合後円売りに依存していた側面が大きかったが、その後の続伸でもはや強気構造の証明、といった側面が大きかった。豪ドル対米ドルの反発さえあれば、対円の上値トライを推測しやすい。

つまり、4月末に底割れを回避したことは、地合いをさらに大きく改善したことに間違いなかった。5月に入ってから続伸は、同地合いを証明した上、さらに上値志向を強めていたため、上値トライがあれば、むしろこれから米デフォルト懸念の消失もあり、いよいよそのタイミングに差し掛かるだろう。

5月3~5日、5月11日、また12日や15日の罫線の組み合わせは、各々「明けの明星」を形成し、また底の切り上げを果たしていたため、これからの高値トライは、必然的に5月2日の高値を突破していくとみている。5月2日の罫線は典型的な「スパイクハイ」のサインであった。同サインの「否定」、即ち高値突破があれば、同サインを「ダマシ」的な存在とみなし、これからの一段上昇を暗示、強気変動の一環と解釈できる。先週5月26日の切り返しもあって、90円関門ばかりか、91円以下の値動きも回避されるだろう。今週は高値を追う展開になりやすく、強気スタンスで臨みたい。