12月決算企業の第1四半期の決算発表集計
4月下旬からスタートした3月決算企業の本決算発表と並行して行われていたのが12月決算企業の第1四半期決算発表です。それも15日で終わりとなりましたが、第1四半期決算ということもあり通期の業績予想を見直す企業は多くありませんでした。しかし、そうしたなかで通期の業績予想を上方修正したのがINPEX(1605)やキヤノン(7751)で、INPEXは原油の市場価格が期初想定より高値で推移していることなどから通期の営業利益の見通しを8920億円から9840億円に引き上げています。
また、キヤノンは新規事業に位置付ける監視カメラやミラーレスカメラなどが想定以上に伸びるとみられることなどから通期の営業利益の見通しを3600億円から3800億円に上方修正しています。一方でシマノ(7309)は新型コロナウイルスの感染拡大下で人気が高まった自転車の需要減速が鮮明で、欧米を中心に主力の自転車部品の在庫が積み上がり新規受注の減少が見込まれることなどから通期の営業利益の見通しを1050億円から830億円に下方修正しています。