【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 33,808.96 △22.34 (4/21)
NASDAQ: 12,072.46 △12.90 (4/21)
1.概況
先週末の米国市場は大手ハイテク企業の決算発表などを翌週に控え様子見となるなかでプロクター・アンド・ギャンブル(PG)の市場予想を上回る決算などを支えに小幅に反発しました。6ドル高でスタートしたダウ平均は一日を通して前日終値を挟んで小幅にもみ合うと結局22ドル高の33,808ドルとなり4日ぶりに反発しています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も12ポイント高の12,072ポイントと反発となっています。
2.経済指標等
4月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は50.4となり好不況の分かれ目とされる50を回復し市場予想も上回りました。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち一般消費財・サービスや生活必需品、ヘルスケアなどの6業種が上げ、一般消費財・サービスは1%を超える上昇となりました。一方で素材やエネルギー、金融などの5業種が下げ、素材は1%近く下落しています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄では市場予想を上回る決算を発表したプロクター・アンド・ギャンブルが3%以上上げ上昇率トップとなったほか、ウォルト・ディズニー(DIS)とメルク(MRK)も1%以上上げています。一方でインテル(INTC)が2%近く下げ、ダウ(DOW)とボーイング(BA)も1%以上下落しています。ダウ平均構成銘柄以外では、北米事業が市場予想を上回るとの見通しを受けてアマゾン・ドット・コム(AMZN)が3%を超える上昇となっています。また、配車大手のリフト(LYFT)がコスト削減のため大幅な人員削減を実施すると発表したことで6%余り上げています。
5.為替・金利等
先週末の長期金利は0.04%高い3.57%となりました。ドル円は134円近辺で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が18日に付けた年初来高値(28,658円)を引けで上回ることができるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)