イベントの多い12月も早くも半分が過ぎ、今年も残すところ2週間となりました。
何かと気ぜわしい12月ですが、それに合わせて出費も多い月ですよね。
忘年会にクリスマス、年末から帰省、故郷でお正月という方はお年玉やお年始、お土産の他に帰省費用も重なります。ボーナス月ということで、セールもたくさん開催されています。

ネットを見ると、「金持ち」「貧乏」「貯める」というワードが多いこと!私自身もここ何回か、今や国民的願望ともいえる「貯蓄」について書きましたが、いかに「貧乏」に陥らないようにするかが多くの人にとって重要事項になっています。
公的年金も退職金も当てにならないならば、今から自分で準備するほかありません。20~30代の人が子供の頃は「失われた20年」と言われた時代でもあり、堅実な学生時代から、そのまま堅実な社会人になっている人も多いようです。バブル期に消費→浪費を経験した世代の方が、消費癖が抜けきらずに苦労しているかもしれませんね。そうしたアラフィフ(50代前後)以上の人たちこそ、「貧乏」リスクが高いうえに老後までの時間もあまり長くはない分、より厳しいといえます。

多くの方は、冒頭述べたようなイベントの数々は、贅沢や無駄遣いとは異なる「必要な出費」と割り切っているのではないでしょうか。でも工夫次第で質を落とさず、人とのお付き合いもこなしつつ、金額は抑えることができることもあります。
忘年会で2次会、3次会と繰り出し、毎晩タクシー帰りなどというのは付き合いが良いのではなく、それこそ無駄な時間とお金の使い方ですよね。
帰省も、日にちを少しずらす調整ができれば、大渋滞や大混雑の移動も避けられ、チケットの手配もやり方次第で割引料金を賢く使うことも可能です。お土産等についても然り。毎年のことだから、とこれまで通りのやり方に固執すると、今の世の中は割高になることも。

甥や姪に対してのクリスマスプレゼントやお年玉について、先日友人から面白いことを聞きました。少子化の影響で、幼少時から周囲に何でも買い与えてもらって育ってきた子は、あまりありがたみも感じていないので、こうした時期には何もせず、関係ない時に本などをプレゼントしているとのこと。キャリアウーマンの友人は、かわいい甥や姪に払うお金に困っているわけではないけれど、世の中の慣習を無視した独自ルールを決めているようでした。
集中的に出費が嵩む時期にはこのような「マイルール」も工夫の一つになりますね。早めの手配と「マイルール」、工夫によって無理なく計画的に年末年始の準備をしましょう。

廣澤 知子
ファイナンシャル・プランナー
CFP(R)、(社)日本証券アナリスト協会検定会員