あっという間に秋が深まりました。東京では夏らしい夏があったのか、なかったのか、で終わってしまいましたね。

世界の株式市場の時価総額のTOP5は米IT大手5社に独占されています。当然のことながら、その技術革新のスピードは目を見張るばかり。第1位のアップル社は言わずと知れたiPhoneの生みの親。先月発表されたiPhoneXは初代から10周年の記念すべきモデルですが、10年以上前には世の中にはこうしたスマートフォンは影も形もありませんでしたよね。
IT分野に限らず、家電でも自動車でも、日々使っていていつの間にか当たり前になっているモノも、10年前からは信じられない進歩をしているというモノが見渡せばたくさんあります。こうして短期間で未知のモノへと変化していってしまうモノは、是非は別にして、一度乗り遅れると、よほどの柔軟性と好奇心がないと、追いつき、馴染んでいくのはけっこうなストレスとなります。高齢化が進むとこうした「乗り遅れ組」はますます増えてしまうでしょう。
乗り遅れたからといって生活に困らない、昔が良かった、というのはよく言われることではありますが、周囲が変化に順応していき、世の当たり前になっていったときに、気が付けば取り残されてしまうのは社会生活をしていく上では不便になることもあるかもしれませんよね。

金融の世界も同様に、大きく変わってきています。10年、20年前の常識だけで投資と向き合うのはリスクが大きくなっています。オンラインで相場と向き合うのは今や個人投資家にとっても常識になっていますよね。投資方法も個人投資家の市場における存在感も、ツールも投資先のバリエーションもどんどん進化していて、投資のアドバイザーもAIが大きな存在感をもってきています。
昔からの手法や経験値はもちろん大切で、勉強し経験を重ねることには大いに意味はあります。ですが同時に、世の中の変化に柔軟に対応し、新しいモノにも怯まず挑戦する好奇心を持ち続けることは、投資の上でも大きな効果があると思います。市場の他の参加者がどんどん新しいモノを取り入れて投資しているのに、原始的な手法のみで戦いを挑むのは厳しいですよね。
「乗り遅れでけっこう!」と割り切って一切投資に参加しないと決めてしまうのは、そうしたリスクはないかもしれませんが、同時に多くのチャンスも逃してしまいますし、別のリスクを抱えることにもなります。

生活の上でも、投資でも、世の中の急速な進化に順応性をもって対応していくことで、より便利になり、色々と幅が広がっていくはずです。年々大変にはなっていきますが、こうした流れにできるだけついていけるようにしたいですね。

廣澤 知子
ファイナンシャル・プランナー
CFP(R)、(社)日本証券アナリスト協会検定会員