来週はお盆休みという方も多いことでしょう。毎年の定番ですが、ニュース番組の帰省ラッシュの映像として高速道路の大渋滞と新幹線のホームや空港の様子が映し出されますよね。最近は多少分散される傾向はあるようですが、暑い最中のこうした行事は年末年始のそれ以上に過酷なように見受けられます。
こうした帰省のみならず、夏のハイシーズン中のレジャーはかなり家計を逼迫する一大支出となっている家庭が多いのではないでしょうか?
夏のボーナスでは足りなくなり、大切な貯蓄の切り崩し、なんていうケースも。後々の足を引っ張る赤字家計の積み立てになってしまいます。

そうならないためにも事前に計画しておくことが大切ですね。
私自身は地方への帰省経験がなく、社会人になってからはハイシーズンを外して夏休みを取るようにしていましたので、以下は友人、知人、お客様から聞いたこと、その対策のご紹介です。

まずは移動のための交通費。飛行機はハイシーズンの価格は跳ね上がりますし、子どもでも3歳以上であれば、一座席として料金(子供料金)がかかり、大人に使える先得などの割引料金がありません。大人だけであれば、割引料金や格安チケットの利用で多少は交通費を抑えることができますが、家族連れの場合は子どもの年齢等考慮して、可能であれば時期をずらす、新幹線や車の移動を検討することもよいかもしれません。車で移動する場合は、ETC割引などを利用することで高速代金は大きく減らせます。ガソリンスタンドのカードを作ることでガソリン代も節約できるはず。
帰省ではお土産などの用意も大変そうです。有名デパートの包みであることに意味があることも。そんな場合は利率のよいデパート積立などを行っておくことで結果として割安にお土産を準備することもできそうです。デパートで利用することが前提であれば、デパート積立は大変効率の良い運用です。
レジャーで、家族でテーマパークにいらっしゃることも多いでしょう。こちらも事前に割引チケットを購入しておくと良いですね。また、特定のテーマパークに限定されますが、パークで使えるポイントが貯められたり、各種割引や優待があるクレジットカードもあります。
交通費、食費、宿泊費、レジャー費、どれも家族の人数が増えれば、それだけ家計負担は大きくなります。一人当たりがわずかずつの割引であっても、こういう場合は、節約することで塵も積もれば山となる、を実感できるでしょう。

本来であれば、こうした家族のイベントや使う時期に合わせて積立等により資金準備をしておくことが初めにすべきことです。その上で予算を控えめにする、割引等を活用するなどの節約努力をすることで、全体の家計にダメージを与えることはなくなります。

迫りくる来週の夏休みには間に合わないものもありますが、年末年始、来年の夏も含め、計画的に乗り切るようにしていきましょう。

廣澤 知子

ファイナンシャル・プランナー

CFP(R)、(社)日本証券アナリスト協会検定会員