毎週トランプ氏の言動(所業?)を初めに書くのは気分が悪いので、やめておきます(笑)。先週末の米国雇用統計は予想外の良い数字で、彼が全て自分の功績と勘違いして突き進まないことを願うばかり。

さて、皆さんは人生の目標とか夢はお持ちでしょうか。夢を持って、それに向かって生きている人は活力に溢れて幸せそうにみえますよね。人生において幸福に必要なものは何か・・・というアンケートの結果を二つご紹介します。

<マイボイスコムによるインターネット上 『「幸福感」に関する調査』 2013年1月 全国1,457名(男女12~79歳)>

幸せを感じるために重要なこと

1位 「家族関係」

2位 「身体的健康」

3位 「経済的な余裕」

4位 「精神的健康」

5位 「収入の安定」
<カルチュア・コンビニエンス・クラブによるインターネット上 『幸せに関するアンケート調査』 2014年5月 Tカード利用者1,525名(男女18~79歳)>

幸せに必要な要素

1位 「収入」

2位 「健康」

3位 「精神的なゆとり」

4位 「経済的なゆとり」

5位 「配偶者・パートナー」

双方ともインターネットのリテラシーがある人が対象という共通点がありますが、上位を占める要素は順位の差こそあれ似たような感じですね。
面白いことにいずれにおいても女性、高齢者の方が幸福度は高かったとのこと。
ご覧の通り、「収入」や「経済的なゆとり」が上位にあるわけですから、若年層は将来に不安を感じている方も多く、その分幸福度が低くなるのかもしれません。
経済的に安定しなければ、精神的なゆとりを持つことも難しいでしょう。精神面にもお金は大きく関わるということですね。
「健康」で長生きが幸せというのも経済的安定が前提と言えます。資産をどんどん食いつぶしながら生活する・・・マネープラン上には「長生きのリスク」という言葉もあります。
もう一つの要素、身近な人間=家族との人間関係ですが、こちらも遺産に関わる「争族」問題や、借金による家族離散等お金に関係することが多いのも事実。お金のトラブルがなければ、家族間におけるストレス要素も減り、より良好な関係になると言えそうです。

お金はあればあるほど幸せか、というと必ずしもそうとも言えないと思います。ですがお金に「困らなければ」、多くの不安も取り除ける=幸福への一歩とは言えるのではないでしょうか。前述の夢や目標も、お金がない、足りないために断念するということは避けたいものですね。そのためにも定期的なライフプランニングの見直し、それに伴う長期的なマネープランニングは大切です。

廣澤 知子
ファイナンシャル・プランナー
CFP(R)、(社)日本証券アナリスト協会検定会員