Fintech(フィンテック)・・・この単語、最近よく見かけませんか?
ファイナンス(金融)とテクノロジー(技術)を掛け合わせてできた造語で、要は金融機関とテクノロジー企業が組むことにより提供できる新しい金融サービスのことです。
数年前から日本でも注目され始め(実は日本におけるフロントランナーと評される企業はマネックスとも関係が深いのです!)、各関連業界も昨年あたりから乗り遅れないようにとバタバタしているというところでしょうか。
「Fintech革命」「Fintech狂想曲」などとメディアによって命名されているくらいです。
もちろん今更造語するまでもなく、スマホの浸透により既に多くの人々がその恩恵に与り、気が付けば活用しているという人も多そうです。

先週、米アップル社がiPhone7等新作発表を行いました。「お財布機能」がついにiPhoneに!というのは事前予想されていたこととはいえ、日本人ユーザーには歓迎の声が大きいですね。
日本モデル限定で、非接触IC技術「FeliCa」をサポートすることで米国同社の電子決済サービス「Apple Pay」を日本に導入することになったのです。
日本におけるスマホユーザーの実に6割以上がiPhoneユーザーということですから、日本特化サービスの導入に至ったということなのでしょう。
この「お財布機能」はまさにフィンテックの代表です。

自身のもつ様々な銀行やクレジットカードなどの利用履歴をスマホに集約することで個人の財務管理を行うことも既に利用されています。
こうした個人がかかわる様々なお金の管理(定期券やスイカなどを含めて)をスマホ1台で行えるようになっている他、AI(人工知能)を導入することでその活用法はますます拡がってきています。

資産運用を自動化する「ロボアドバイザー」と言われる投資支援も注目されています。個人向けのみならず、法人向けに会計や給与計算といった経営・業務支援をするクラウドサービスや資金調達の方法の一つとして注目されるクラウドファンディングもフィンテックの一つ。そもそも全てのお金の情報が集中することにより、膨大な金融データとなるため、決済データなどから「融資」も行われます。事件があったことから、一時危険視されたビットコインもこうした流れの中で「暗号通貨」の代表とされ、これもフィンテックです。

世の中の改革のスピードに法整備が追いついているのか不安になる部分もありますが、利用者にとってはどんどん便利になっていきますね。
ただ、今でもガラケー(携帯)すら持たないという人もいるのも事実。金融およびテクノロジーのリテラシーの格差がますます拡がる心配もありますし、「ロボットに仕事を奪われる」と言いますが「スマホに仕事を奪われる・・」と焦る金融機関もあるのが現実です。

日進月歩の世の中、ついていくのも大変ですが、自分に有益なものは臆せず吸収していきたいものです。頭の体操にもなりますね!

廣澤 知子
ファイナンシャル・プランナー
CFP(R)、(社)日本証券アナリスト協会検定会員