史上最多のメダル獲得となったリオのオリンピック。多くの感動的場面が見られ、寝不足だった方も多いのではないでしょうか。納得の結果、これまであまり注目されていなかった競技、選手の思いがけない大活躍、「まさか」の事態等々・・・。
才能と努力の積み重ねが生む、信じがたい肉体の躍動を見ると、同じ人間とは思えません。

さて、投資という点から見たオリンピック。以下の2点を見てみましょう。
1.トップアスリートは投資家の参考になるのか。

2.オリンピックの開催は経済効果があるのか。

1について、冒頭にもあるように、「努力の積み重ね」という部分は大いに参考にすべきです。投資に勉強は不可欠。失敗を繰り返しながら、徐々に自身のスタイル、スタンスを決めていくところはスポーツにおける努力と似ていると言えます。

もう一つ、実は前述以外にもオリンピックを見ながら大きく感銘を受けたことがあります。それは選手たちの気持ちの強さです。アスリートはメンタルが強く、自身できちんとコントロールできる人こそが強くなれるのだと感じ入りました。
これこそが投資においても、もっとも参考にすべき大切な点と言えると思うのです。
どんなに経験を積んでも相場に向かうときは初心を忘れず、慢心せず、冷静さを失わずにいること。様々な相場状況に対し、慌てずに、でも機敏に反応すること。
気持ちのコントロールができる投資家は強いです。

2は、投資家は誰もが興味を持つ点ですね。
過去のオリンピック開催国ではインフラ整備の後押しによる経済成長および開催後においてもインバウンド需要が喚起される傾向があるといえるようで、2020年の東京においても期待されています。
今回のリオがどうであったか。インフラ整備の遅れについては開催が危ぶまれるほど、治安問題、ジカ熱不安等、スタートから不安の連続でした。それにもまして、経済危機、失業率の急上昇、通貨急落、ブラジル国債の格下げ、政治不能(大統領の職務停止状態)・・・。経済成長の後押しを期待する以上にインフラ整備における莫大な投資の借金拡大による今後の成長の鈍化の心配の方が大きいようです。
オリンピック特需後の経済成長の鈍化傾向は過去のオリンピック開催国でも見られていますが、ブラジルについては上記のような問題を世界中に見せつけてしまったがため、インバウンド需要についても期待できるか疑問です。

オリンピック開催国における様々な経済効果は、どの国でも一律に期待できるというより、その国のベースとなる実力によるものと考えるべきでしょう。
その判断を見極め、投資を行うのであればタイミングが重要ですね。

様々なことを考えるきっかけにもなりますが、素直にオリンピックにはたくさんの感動があると言えますね!4年後の東京オリンピックでも超人的なアスリートたちの活躍が楽しみです。

廣澤 知子
ファイナンシャル・プランナー
CFP(R)、(社)日本証券アナリスト協会検定会員