熊本、大分など九州で地震被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。前震、本震、余震といずれも大地震の頻発には、どれほど恐ろしい想いをされているかと心が痛みます。

ここ数年、ゆるキャラの「くまモン」の人気や豪華列車「ななつ星」等々九州では注目される明るい話題が多く、海外からの観光客にも注目が集まっていました。いまだ収束しない地震と被害拡大を思うと今後の経済的打撃、人々の精神的打撃は大変厳しいものです。
この状況下での来年4月の消費税増税は可能なのか疑問を感じますが、まずは九州地方の復興支援を第一にしていかないといけませんね。

こうした大きな災害の後は、いつも何を書いていいものか迷います。
狭い日本の中で同じような日々を送っていたはずの人々の生活が一瞬のうちに全く変わってしまったのですから、他人事ではありません。被災直後、まずは食べるもの、身体を休めるところ、着替え等「生きること」に直結したものが必要で、それはお金の知識ではないことはよくわかります。お金の問題が切実なものになってくるのはもう少し落ち着いた後ですね。地震大国日本に住む誰にでも、こうした震災はいつ自分の身に起きてもおかしくないことです。後になって必ず必要となるお金の問題についても何かしら予防策を講じておくことは大切です。

テレビニュースで壊滅した家屋の映像がたくさんありました。マイナス金利だからと家にタンス預金をしていらっしゃいませんか?火事でも津波でも同様ですが、現金を家に貯め込んでおくことはリスクが高いもの。金融機関のカードや通帳、保険証券等(コピーでも)、いざ避難するときにすぐに持ち出せるようにしておくととりあえずは安心です。被災直後はスーパーにもモノがなくなり、お金があっても必要なものが手に入らないこともありますが、電子マネーや小銭が意外と役立ったという情報もあります。

家屋や家財については、やはり保険に入っておきましょう。
注意が必要なのは、火災保険では地震や噴火による火災は補償の対象外で、地震の補償は火災保険のオプションとしてセット加入しなければならないこと。地震保険のオプションは加入者自身で選ぶため、もし入っていないと地震に起因する火災などの被害にあっても補償されません。今一度確認をしておきましょう。
なお、地震補償保険(「リスタ」)という地震保険と重複加入でき、地震や津波等災害補償に限定した単体の保険もあります。地震保険等で補償している家財道具は対象外、かつ被災した建物の被害が軽微なときは補償されない等の制約はありますが、地震保険の補完としては有効に使えるかもしれません。

平穏に過ごしていると、つい忘れてしまいがちな「いざという時のための準備」。
見直しておきましょう。

廣澤 知子
ファイナンシャル・プランナー
CFP(R)、(社)日本証券アナリスト協会検定会員