任天堂とビジネスのデジタル化推進を目的とした合弁会社も設立

DeNA(ディー・エヌ・エー)が11月8日発表した2022年4〜9月期(2Q累計)の決算は、売上高にあたる売上収益が5%増の712億円、営業利益が47%減の70億7,600万円だった。ゲーム事業の売上収益は16%減の327億円と不調だったが、回復が顕著なスポーツ事業や、成長が続くライブストリーミング事業が下支えし、全体での増収を確保した。

出所:Strainer

ライブストリーミング事業の売上収益は17%増の195億円。ライブ配信の「Pococha(ポコチャ)」が堅調に推移し、9月末時点の国内ダウンロード数は429万と前四半期から7%増加した。キャラクターの姿でライブ配信を楽しめる「IRIAM(イリアム)」も順調に成長しダウンロード数は前四半期から23%増え114万となった。

スポーツ事業の売上収益は67%増の158億円。新型コロナウイルスの流行に伴うプロ野球の動員制限がなくなったことから、2022年シーズンの観客数(横浜DeNAベイスターズ主催試合)は前年比2.4倍に増加している。

同日に、2015年から資本提携する任天堂との合弁会社設立も発表。任天堂のビジネスのデジタル化推進を目的とする「ニンテンドーシステムズ」を2023年4月に立ち上げる。DeNAの出資比率は20%で、持分法適用会社となる。