先週は米国株式市場中心に、株安、債券安の1週間となりました。ゴールドも原油も安値を更新しています。そんな中でもBTC(ビットコイン)、ETH(イーサリアム)は安値を割り込んでいません。前回コラムから買い目線に切り替えましたが、その目線をより強めるかたちとなりました。
以下はNYダウ先物の週足チャートです。およそ29,600ドルのサポートラインを割り込みました。ここはコロナショック前の高値水準です。弱気相場にトレンド転換したように見えます。
次に、BTC/USDの週足チャートを見てみましょう。
BTCは10,500ドルあたりがコロナショック前の高値水準になります。その水準よりもだいぶ高い位置で推移していますので、市場が成長していると考えられるのではないでしょうか。
ETHについては、当時(コロナショック前)は300ドルぐらいでした。現在1,300ドルほどで推移していることを考えると、4倍以上の成長を実現しているという見方もできるでしょう。
メディアで報じられているようにインフレが進み今後リセッションに入る可能性は高いと考えられます。しかし、この暗号資産市場にはまだ光が感じられます。ゴールドも年初来安値を更新しました。ウクライナ侵攻以降の上昇を帳消しにする格好となり、コロナショック前の高値水準すら割り込んでいる状況です。リスクオフ資産、インフレヘッジ資産としての役割にも変化が見え始めているように思います。
BTC(ビットコイン)、280万円を挟んだ展開続く
BTC/JPY日足チャート分析です。9月中旬以降、横ばいの推移が続いています。テクニカル的にもなかなか値動きの方向感を見定めにくい状況です。MACDは0.00ライン前後を行き来しており、移動平均線も3本ともほとんど集合しつつあります。
上昇トレンドラインに何とかサポートされながら推移している格好です。見た目では割り込んだら下方向に走りそうですが、他の資産クラスが下がっている状況にも関わらず、BTCは持ちこたえています。こういった値動きから、すでに暗号資産市場は一巡し、いち早くボトムアウトするのではないかと考えています。これがポジティブ目線で強気に見ている理由の1つです。下落したところは買いトレードで良いように感じています。
今週も買いポジションはホールド、買い下がりゾーンを250-275万円に定めたいと思います。
ETH(イーサリアム)、チャネルレンジで推移か
ETH/JPY日足チャート分析に移ります。
ETHは9月に実施された大型アップデート後、「セル・ザ・ファクト(事実で売り)」に押されて下落しましたが、その後BTC同様に横ばいで推移しています。
ETH/JPYは平行チャネルレンジで推移しており、下限ラインからの押し目買い戦略を考えています。17万円台は買いと位置づけ、ストップは15万円割れなどでしょうか。20万円を超えてくることがあれば、ネックラインを抜けますので、上昇トレンドに弾みがつきそうです。その場合、チャネルレンジの上限ラインを予想します。
10月のターゲットは23-24万円付近でしょうか。今週はそのあたりを意識しながら買いトレードを検討したいと思います。