【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 29,260.81  ▼329.60 (9/26)
NASDAQ: 10,802.92  ▼65.00 (9/26)

1.概況

米国市場は長期金利の上昇を嫌気した売りが出て5日続落となり、ダウ平均とS&P500株価指数が年初来安値を更新しました。53ドル安でスタートしたダウ平均はまもなくしてプラスに転じましたが、40ドル高で伸び悩むと再びマイナスとなり昼過ぎには429ドル安まで下落しました。その後ダウ平均は持ち直したものの上値は重く結局329ドル安の29,260ドルとなり先週末に続いて年初来安値を更新しています。また、S&P500株価指数も38ポイント安の3,655ポイントとなり6月16日に付けた年初来安値(3,666ポイント)を下回っています。さらにハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も65ポイント安の10,802ポイントとなりました。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち生活必需品を除く10業種が下げました。そのなかでも不動産とエネルギー、公益事業が2%を超える下落となっています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中26銘柄が下げました。そのなかでもトラベラーズ(TRV)が3%を超える下落となったほか、ボーイング(BA)も3%近く下げました。また、シェブロン(CVX)とゴールドマン・サックス(GS)、JPモルガン・チェース(JPM)、アメリカン・エキスプレス(AXP)も2%以上下落し、インテル(INTC)も2%近く下げました。一方でウォルマート(WMT)とアップル(AAPL)、プロクター・アンド・ギャンブル(PG)、スリーエム(MMM)の4銘柄が上げ、ウォルマートは1%近く上昇しています。

ダウ平均構成銘柄以外では、配車サービスのリフト(LYFT)が投資判断と目標株価の引き下げを受けて3%を超える下落となりました。アマゾン・ドット・コム(AMZN)は有料会員を対象に値引き販売する今年2回目の大規模セールを10月に実施すると発表したことで1%余り上げています。

5.為替・金利等

長期金利は0.24%高い3.92%となりました。ドル円は144円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は日経平均が昨日までの3日間で1,200円以上も下げ、25日移動平均線との乖離率もマイナス5%を超えるなど短期的に売られ過ぎとなっていることから自律反発狙いの買いで上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が節目の26,500円を回復できるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)