【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 32,381.34  △229.63 (9/12)
NASDAQ: 12,266.41  △154.10 (9/12)

1.概況

米国市場はハイテク株や景気敏感株を買い戻す動きが続き4日続伸となりました。7ドル高でスタートしたダウ平均は朝方に352ドル高まで上昇した後伸び悩み昼過ぎに100ドル高程度まで上げ幅を縮めましたが、その後持ち直すと結局229ドル高の32,381ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も154ポイント高の12,266ポイントとなっています。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は11業種全てが上げました。そのなかでもエネルギーが2%近く上昇したほか、情報技術と一般消費財・サービスも1%以上上げています。

4.個別銘柄動向

新型iPhone14の需要が強いとの観測が出たことでアップル(AAPL)が4%近く上げダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなりました。バイオ製薬のギリアド・サイエンシズ(GILD)もエイズウイルス(HIV)とB型肝炎の治療薬に関して複数の後発医薬品メーカーと特許を巡る係争で和解したと明らかにしたことで4%以上上昇しています。また、製薬のブリストル・マイヤーズスクイブ(BMY)も開発中の乾癬(かんせん)の経口治療薬「デュークラバシチニブ」が米当局から承認を受けたと発表したことで3%余り上げています。一方でブリストル・マイヤーズスクイブのデュークラバシチニブと競合する薬をすでに販売しているアムジェン(AMGN)は4%余り下げダウ平均構成銘柄で下落率トップとなっています。

5.為替・金利等

長期金利は0.05%高い3.36%となりました。ドル円は142円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。米消費者物価指数(CPI)の発表を控え様子見となりやすいなかで日経平均が朝方の買い一巡後にさらに上値を伸ばすような動きをみせるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)