日本の株式市場が、するすると、或いはふわふわと、上がっています。何故だか考えてみました。それは、安いから買うのでしょう。特に海外から見ると、日本の株はとても安いです。
多くの機関投資家は、インフレ率を控除した実質リターンで投資を見ます。不動産を買うのでも、株を買うのでも、そのリターンからインフレ率を引いた実質リターンに注目します。すると世界各国では、インフレ率という大きな足かせがあります。しかし日本では、世界と比べるとほとんどインフレがありません。だからインフレ率を引いた後の実質リターンで見ると日本株や日本の不動産は魅力的に見えるのでしょう。しかも円安で日本の企業の利益マージンは大きく伸びているし、かつ海外から見ると円安によって購入単価がそもそも小さくなって安く見えます。
政権に対する不満で一番大きいのはインフレのようですが、世界の中で見ると日本のインフレはとても低いです。世界に比べれば無いに等しいレベルです。だから投資対象としては、株や不動産の実質リターンが高く見える。そんなことが起きているのかなと、私には思えます。このままいい波に乗れるといいですね。