毎週月曜21時から開催している「広木隆のMonday Night Live」でいただいたご質問のうち、セミナー内で回答しきれなかったご質問に広木隆が回答いたします。回答対象とするご質問は、サイトへの掲載を考慮して選択採用とさせていただきます点についてご了承くださいますようお願いいたします。
Q.ドル円相場 円高は進むのか?
■ドル円相場はどのくらいの水準まで円高は進むのでしょうか?(マッチャン様)
■足元やや円高に振れてますが、また135円台になりそうですか?(ころん様)
回答
円高への巻き戻しはここまでと考えます。また135円台に戻るでしょう。
理由は、FED(連邦準備制度)の引き締めペースの鈍化観測で一気に円安修正の動きとなったわけですが、利上げ幅は縮小となっても利上げそのものは続くので「金利のベース」は上がります。
長期金利も上昇が鈍くなるだけで、「水準」としては3%に戻るでしょう。日米金利は再び拡大しますので円安は続くでしょう。
Q.米国株の反発でサマーラリーはある?
■アメリカの株価はいい感じで反発し戻り局面ですが、このままサマーラリーがあると思いますか?(武藤様)
■最近、アメリカのナスダックなどが持ち直してきていますが、景気後退中なので、完全に回復はいつ頃になりそうかご教授御願います。(コウタロウ様)
回答
米国長期金利の低下が一番の米株高の要因ですが、その金利も一本調子の低下にはならないことを考えると、サマーラリーまでは難しいでしょう。
7月にかなり上昇しましたので、7月に「ミニ・サマーラリー」を既にやり終えた、という感じでしょうか。
Q.チャイナリスクについて
今後のチャイナリスクについて教えてください。注意すべき業種や銘柄も教えていただけると幸いです。
回答
チャイナリスクは多岐にわたります。
今回のペロシ訪台で改めて認識された台湾リスク等の軍事・地政学リスクもそうですが、最大の問題は習政権が強権政治を強める一方で鬱積する社会・国民の不満のマグマをどこまで抑えきれるかというリスクのほうが大きいです。
さまざまな不満がまん延するなかで、大きな問題は若年層の失業です。若者の5人に1人が職のない状況で、名門大学を出ても就職できない人が増えています。こうした社会の不満は今のところ政府には向けられていませんが、反対に無気力や諦めの気運がまん延して、中国の活力低下につながる恐れがあります。
Q.米国の2023年度GDP見通しについて広木さんの見解は?
先日IMFが米国の2023年度GDP見通しを1%と発表しました。
実際にこの数字になるとかなり大変だとおもいます。広木さんの見解をお聞かせください。
回答
今年の米国の1-3月期GDPはマイナス1.6%、4-6月期もマイナス0.9%でした。今年はこのままいけばマイナス成長です。それが1%になるなら経済回復で結構なことではないでしょうか、といいたいところですが、コロナの影響でいろいろな歪みが生じていますので、GDPでは景況感は測れません。
企業の景況感はISM(製造業景況感指数)、全体の好不況は労働市場の統計で見て行くのが適切で、その限りではいまのところ米国経済に問題はないと言えます。
Q.リクルート(6098)の見通しについて
■リクルートは再上昇気流に乗ったと思ってよいでしょうか。(あっちゃん様)
■リクルート20%ほどの利益が出てきました。スイングバックは未だ序の口でしょうか。利確には頃合いでしょうか。御指南下さい。(松本だるま様)
回答
20%の利益が出たなら、通常は利確ですが、この銘柄は8000円から4000円に半値になって、やっと5000円に戻したところ。底入れ確認の段階ですので、もっと戻りはあるとみています。
まずは半値戻し、6000円が次のターゲットと考えます。
このコーナーでは、毎週月曜夜21時から開催している「広木隆のMonday Night Live」でいただいたご質問のうち、セミナー内で回答しきれなかったご質問にチーフ・ストラテジストの広木隆が回答いたします。
今回は2022年8月1日のセミナーで寄せられたご質問から抜粋して回答しています。
回答対象とするご質問は、サイトへの掲載を考慮して選択採用とさせていただきます点についてご了承くださいますようお願いいたします。
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