【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 32,798.40 ▼46.73 (8/1)
NASDAQ: 12,368.98 ▼21.71 (8/1)
1.概況
米国市場は利益確定の売りが出て4日ぶりに小幅反落となりました。89ドル安でスタートしたダウ平均は直後に204ドル安まで下落する一方で、昼前には126ドル高まで上昇するなど一日を通して一進一退の展開になると結局46ドル安の32,798ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も21ポイント安の12,368ポイントとなっています。
2.経済指標等
7月の米ISM製造業景況感指数は52.8と前月から低下しましたが市場予想を上回っています。一方で6月の米建設支出は年率換算で前月比1.1%減となり市場予想を下回りました。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうちエネルギーや不動産、金融などの7業種が下げ、エネルギーは2%余り下落しました。一方で生活必需品や一般消費財・サービスなどの4業種が上げ、生活必需品は1%以上上昇しています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄では米連邦航空局が中型機787ドリームライナーの納入再開に向けた検査計画を承認したと伝わったことでボーイング(BA)が6%余り上げ上昇率トップとなったほか、プロクター・アンド・ギャンブル(PG)も3%近く上げました。また、インテル(INTC)とホーム・デポ(HD)も1%を超える上昇となっています。一方で原油価格の下落を受けてシェブロン(CVX)が2%近く下げ、キャタピラー(CAT)とトラベラーズ(TRV)、ダウ(DOW)、ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)も1%以上下落しています。
ダウ平均構成銘柄以外では企業向けの決済サービスを手掛けるグローバル・ペイメンツ(GPN)が同業のEVOペイメンツ(EVOP)を買収すると発表したことで4%を超える上昇となりました。EVOペイメンツも買収価格にさや寄せする格好で23%以上上げています。
5.為替・金利等
長期金利は0.08%低い2.57%となりました。ドル円は円高に振れ131円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国株安と円高を受けて軟調なスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が下げ渋り底堅さをみせるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)