3つ目の窓が発生したが、その後の株価は下落継続

前回のコラムでは、6月9日に高値をつけた後、窓が連続して3つ発生し、「三空(サンクウ)」となる中、「三空には買いむかえ」という相場格言があることから、買ってよいのか判断に迷うところでしたが、6月20日の取引時間中には一時日経平均が25,520円をつける場面があるなど、大幅安が続く結果となっています。

下落が続いた理由は、前回のコラムで解説したように窓の種類と5日移動平均線、そしてローソク足との位置関係にあるわけですが、3つ連続して窓をあけたものの最後の窓はエグゾーションギャップ(=消耗する窓)ではなく、コモンギャップ(=普通の窓)だったということになりました。

また、先週6月16日には、下向きの5日移動平均線に押し返されると、この日は上ヒゲを形成して安値引けとなるなど、3つ目に発生した窓を埋めましたが反発には至りませんでした。

【図表】日経平均株価(日足)
出所:i-chartより株式会社インベストラスト作成 ※赤い丸=埋まっていない窓、青い丸=埋まった窓

新たな窓の発生とその種類

そのような中、翌営業日にはもう1つ窓が発生し、ついに26,000円を割り込んでいるのが分かります。もし仮に「三空には買いむかえ」を実践していたらどのような結果になっていたのでしょうか。おそらく大きなマイナスを抱え込むことになってしまったのではないかと思われます。

一方で、前回のコラムで指摘したように窓の種類と5日移動平均線との関係が分かっていれば、回避できたのではないかと思います。

では、今回6月15日から6月21日までの値動きを確認してみたいと思いますが、ここでは新たな窓が発生しています。

この窓はどの種類の窓でしょうか?私はコモンギャップ(=普通の窓)ではないかと考えています。そのため、新たに発生した窓を直ぐに埋めることも考えられるのではないかと思われます。

また、新たに発生した窓を埋める可能性が高まっているもう1つの理由が、下向きの5日移動平均線を6月21日に上回って終えている点です。

5日移動平均線上を維持できるかが反発継続の重要なカギ

今後、新たに発生した窓を埋めたり、反発が継続したりするために重要なポイントは、日経平均株価が5日移動平均線上を維持できるかになると私は考えています。なぜなら、5日移動平均線上を維持するようですと、5日移動平均線が上向きに変化して、短期的なトレンドの転換が期待できるからです。

仮に5日移動平均線上を維持して5日移動平均線が上向きに変化するようですと、下向きの25日移動平均線辺りまで反発が続いたり上回ったりすることが期待されると同時に、6月16日と17日の間にあけた窓を埋めることが考えられます。

その反面、5日移動平均線上を維持できずに割り込むようですと、5日移動平均線の下向きが続き、下降トレンドが継続することになって3月15日と16日の間にあけた窓を埋めることも視野に入るのではないかと思われます。

そのため、今週も引き続き5日移動平均線の向きと日経平均株価の位置関係に注目して売買判断に役立てる必要があると思われます。