【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 34,049.46  △238.06 (4/25)
NASDAQ: 13,004.85  △165.56 (4/25)

1.概況

米国市場は長期金利の低下を受けてハイテク株に買いが入り反発しました。79ドル安でスタートしたダウ平均は新型コロナウイルスの感染が広がる中国の景気が減速するとの懸念から下げ幅を広げ昼前に488ドル安まで下落しましたが、その後持ち直すと午後に入ってプラスに転じ引けにかけて上げ幅を広げました。結局ダウ平均は238ドル高の34,049ドルで取引を終え3日ぶりに反発しています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も165ポイント高の13,004ポイントとなり4日ぶりに反発となっています。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち7業種が上げ、コミュニケーション・サービスと情報技術が1%以上上昇しています。一方でエネルギーや公益事業などの4業種が下げ、エネルギーは3%を超える下落となっています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄ではジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)とマイクロソフト(MSFT)が2%を超える上昇となったほか、アメリカン・エキスプレス(AXP)とセールスフォース・ドットコム(CRM)も2%近く上げました。一方でベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)が投資判断と目標株価の引き下げを受けて3%余り下げ、原油価格の下落を受けてシェブロン(CVX)も2%以上下げています。

ダウ平均構成銘柄以外ではツイッター(TWTR)がテスラ(TSLA)の最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏の買収提案の受け入れが近いと伝わったことで5%を超える上昇となりました。また、半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が投資判断の引き上げを受けて3%近く上げています。農機のディア(DE)は投資判断の引き下げを嫌気して4%を超える下落となっています。

5.為替・金利等

長期金利は中国の景気悪化への懸念から米国債が買われ0.08%低い2.82%となりました。ドル円は128円近辺で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が朝方の買い一巡後にさらに上値を伸ばすような動きをみせるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)