3月30日、人気NFTゲーム「アクシー・インフィニティ」を運営するスカイ・メイビスが約6億2500万ドル(約770億円)相当のハッキング被害にあったと報じられました。29日にアクシー・インフィニティが不正アクセスを受けたと発表し、BTCはこの日から10%ほど値を下げました。
暗号資産市場において最大級のハッキング被害額となり、一時的に下落したものの、その後のBTCの値動きは比較的穏やかです。スカイ・メイビスがユーザーの被害の補填を約束していることが影響しているのかもしれません。同社の時価総額は5000億円ほどで、運営の内部留保も潤沢のようです。ただし、リスクオフ材料ですので、注意しておくに越したことはないでしょう。
ここ最近の暗号資産市場で起こる数十億〜数百億規模の大規模なハッキング事件後、下がったところは大半が買い場となっています。よってアノマリー通りですと、ここ数日の下げは買い場となるかもしれません。
BTC(ビットコイン)は高値圏で揉み合い
BTC/JPY日足チャート分析から始めましょう。
一時的に下落したものの、ここ数日は反発しており、高値圏で揉み合いとなっています。米ドル/円相場が125円まで上昇したこともあり、BTC/USDチャートよりも上昇形状が強いです。
目先、押し目買いを意識するなら、先日から変更はありませんが、525-530万円付近に引けるサポートライン手前からとなります。
またトレンドラインも引いてありますが、数日後、サポートラインとトレンドラインが交わるタイミングに下落が重なりますと、条件が多く揃ってきますので、強気の買いで入れると予想します。
図表1の中で重なって見にくいですが、SMA30もトレンドラインに沿って上昇しています。こちらもサポート要因の1つとして見ることができます。
今週はこのトレンドライン、サポートライン、SMA30がより近い位置関係で推移するタイミングがありそうです。このタイミングで勝負していくと良いのではないかと思います。
ETH(イーサリアム)はBTCより強い勢いで上昇
続いてETH/JPY分析に移りましょう。
ETHはここ数日、上値を伸ばしてきています。BTCと比べて、上昇率は圧倒的にETHに軍配が上がった1週間でした。
レジスタンスラインであった40-41万円を突破してから、反落しました。その後、再び上昇していること考えると、買い圧力がかなり強そうです。
38万円付近に引けるサポートラインまで引きつけたいところですが、現状から10-12%の下落が必要であることから、よほどの悪材料がない限り、現実的ではないかもしれません。
4時間足に時間軸を落として、より具体的なポイントを見ていきましょう。
今週は40-41万円付近に注目
では、4時間足チャートを見てみましょう。
高値圏で並行チャネルを引いてみますと、下限ラインまで下落した際にチャンスがありそうです。値幅的に40-41万円付近でしょうか。
似たような位置に日足のサポートラインが引けましたので、この価格帯はフォーメーション分析的に条件が揃っているポイントになります。よって、今週のエントリーポイントはこの40-41万円が注目となりそうです。
MACDも4時間足ベースで十分調整し終えていることから、大きな調整もなさそうです。SMA90が今週後半に並行チャネル下限ラインまで到達しますと、より条件が揃ってくるでしょう。
上昇率に弾みがつきつつあるETHにトレードの比重を置いていくと、よりトレードしやすいかもしれません。今週もBTC、ETHの買い目線を堅持したいところです。特にETHに注目していくと良いのではないかと思います。