先週S&P500、ナスダック総合ともに上昇
先週のS&P500は1.79%の上げ、ナスダック総合も1.98%の上げと、両指数ともに2週連続で上昇しました。S&P500は3月14日には下値抵抗線であった4,200レベルを下回り、4,173ポイントへと下がったものの、その後9日間のうち8日上昇、結果的に8.87%上昇しました。
ナスダック総合についても、3月14日に直近の安値を付けてから先週末まで9日間で6日上げを演じ、12.62%上昇しています。
ウクライナ情勢について、ロシア、ウクライナ両国の間で停戦合意の兆しがあるという訳でもありません。
前回のコラムも触れましたが、2週連続で米国株が上がったのは、投資家のセンチメントがあまりにも弱気になっていたことと、今回の下げでこれから起きるであろうネガティブな状況の部分を織り込んでいたからではないかと思います。このような流れで、これまで30ドルを超えていた恐怖指数と呼ばれるVIX指数も3月15日から下がり始め、先週金曜日(3月25日)には20.81ドルで終えています。
米国企業の決算発表で事前予想を上回れるかに注目
今週から4月に入りますが、そろそろ米国企業の第1四半期の決算発表となります。
収益予想は、前年同期比で5.78%の増益予想です。2021年末時点では6.45%の増益予想でした。業績の下方修正が起きていますが、これは今回の株価の下げでマーケットは織り込み済みだと思います。
マーケットが懸念していた利上げは始まりました。ウクライナ情勢について進展がないとするならば、今回の決算発表でどのくらい事前予想を上回れるかに注目が集まるでしょう。
ウクライナ情勢の先行きが見えないので、目先のマーケットはボラティリティの高い展開になることを覚悟しておいた方が良いと思います。