つい数日前の週末、私は東京から1時間弱の郊外にいました。それだけ近くても、空は一気に綺麗になり、日中はその差にあまり気が付きませんが、夜の満天の星には、空気が澄んでいることを実感します。日本は大洋に囲まれているので、空気が良く循環するのだと思います。

そんな所では、簡単に流れ星が見られます。古の時代には、毎日頻繁に日常の中で流れ星を見たことでしょう。あまりにもしょっちゅう見られるし、しかしその時代には天体の仕組みは未だ分かっていなかったので、流れ星は(特に死にゆく)人の魂と考えられていたようです。そして和歌にも流れ星はほとんど詠まれていません。

綺麗な空で、一日の中で一番目立つのは、明けの明星です。日の出のちょっと前、東の空に燦然と輝く金星。あの桁外れに明るい明けの明星を見て、古の人は何を思ったのでしょうか?流れ星も明けの明星も、古の時代から悠久の時間の中で常に同じように存在してきました。そして流れ星は、ただひとつ同じものはないのに、同じように流れてきました。

古の人と同じ夜空を眺めるのは、なんか心が洗われるというか、小さいことを忘れます。メタバースもいいけれど、ユニバース(宇宙)はいいですね!