今日は納会です。日本の証券市場の年内最終日であり、証券会社の年内最終営業日です。納会に当たって、私にとっての2021年を振り返ってみたいと思います。一番の変化は、物理的移動量が減ったことだと思います。昨年に比べて、海外出張は微増(去年はコロナ騒動前までしていて、その後ゼロ。今年は3回)、国内出張減、国内旅行大幅減、都内仕事での移動超大幅減、都内週末私用移動減、都内平日夜間移動大幅減、基本何から何まで、移動は大きく減りました。水泳しにジムに出掛けていたのも、鼻が塩素アレルギーになってしまい行かなくなったのも何気に効いています。その分サイバー空間内で過ごす時間は増えました。明らかに物理的な運動量が減っています。

人と話す量、コミュニケーションする量が減ったとはあまり感じませんが、Zoomなどでリモートに話すことが圧倒的に増えて、同じ雰囲気を吸いながら話すことが減りました。発信量が大きく減ったとは感じませんが、物理的に人前で話すこと、何人の前で物理的に話すかの人数が極端に減りました。要は、リアルからメタバースへ、自分の居場所を大きくシフトすることに、無意識のうちに、或る意味必然的に、なりました。世の中のメタバース・ブームは、宜なるかなという感じです。

しかしこれでいいのか、と私は思います。かつては本の中、現代はメタバースが、誰にでも世界中に行くことが出来る、世界中の人の考え方に触れられる入り口なのだと思いますが、私はやはり現場の人で、リアルな空間で同じ空気を吸い、同じ雰囲気を感じることで、私らしく生きられるのだと感じます。これは古い・新しいではなくて、そういう「タチ」なんだと思います。

2021年は、リアルに同じ空気を吸うことが減った年でした。そりゃそうですよね、感染症対策の根幹がそこにありますから。しかし私はそれを意識的に変えたいと思います。

さて、株式市場も引けました。色々課題も多い年でしたが、感謝に溢れた年でもありました。皆さま、本年も誠にありがとうございました。良いお年をお迎え下さい!