上方修正で減益予想が一転して増益予想となった3月決算銘柄は
10月の下旬からスタートした3月決算企業の上期決算発表も先月中旬に終わりとなりました。日本経済新聞の集計によるとその上期決算は新型コロナウイルス影響の長期化で内需企業の苦戦が続いたものの、自動車や電機といった製造業で海外需要が回復したことや、需給逼迫や資源価格の高騰で非鉄や商社、海運の利幅も拡大したことなどから純利益が前年同期比で2倍となったとのことです。
こうしたなか通期の業績予想を上方修正する企業も多くみられました。そこで今回は上方修正で減益予想が一転して増益予想となった銘柄をTOPIX500採用の3月決算企業のなかからピックアップしてみました。例えばゆうちょ銀行(7182)では外債投資信託やプライベートエクイティ(PE)ファンドの運用収益が増加していることなどから通期の経常利益の見通しを3550億円から4850億円に引き上げたことで前期比で10%近い減益予想が23%の大幅な増益予想となっています。