2026年も折り返し地点が近づいてきました。年前半は米国・イスラエルとイランの軍事衝突により地政学リスクが高まったほか、スペースX[SPCX]がナスダック市場に上場するなど様々なイベントがありました。ただ、足元では米国とイランが暫定的な和平合意に達したことから中東情勢を巡る過度な警戒感は後退し、米国株式市場における需給悪化懸念もイベント通過に伴いいったん和らいでいます。こうした外部要因に落ち着きの兆しがみられる環境は、改めて企業のファンダメンタルズに目を向ける良い機会と考えられます。そこで、今回は業績改善が期待されるものの、株価の過熱感の薄い銘柄を以下の条件に基づきピックアップしました。
<抽出条件>
・S&P500種株価指数に含まれる銘柄
(除く銀行、保険、不動産、投資銀行・証券会社、消費者金融、資産運用・資産管理)
・前会計年から今会計年にかけて1株当たり利益(EPS)成長率が改善
・今会計年から翌会計年、翌会計年から翌々会計年にかけて各年でEPS成長率が改善する見通し
・条件を満たした銘柄でRSI(相対力指数、14日)が60未満の銘柄を抽出、低い順で表示
リストをみると、陸上輸送会社のジェイビー・ハント・トランスポート・サービシズ[JBHT]が条件を満たしました。同社は、鉄道とトラックなど、複数の手段を組み合わせて効率的かつ低コストに輸送する「インターモーダル」と呼ばれる複合的な輸送や「専用便サービス」という個々の顧客要件に合わせてカスタマイズされた貨物輸送を提供しています。輸送業界が人員減少に伴うトラック輸送能力の縮小に直面するなか、輸送余力とコスト優位性を備える同社のシェア拡大が期待されます。
また、カジノとリゾートを運営するウィン・リゾーツ[WYNN]もリストに入りました。主力のマカオにおける事業が牽引する形で業績が拡大しています。グループ(コンベンション、団体)ビジネスが業績の支えで、販売客室数と客室単価の双方において2025年を上回るペースで成長しています。
その他では、自動車・産業市場に焦点をあててパワー半導体やセンサーを提供するオン・セミコンダクター・コーポレーション[ON]も名を連ねています。自動車向け需要の低迷が逆風となっている一方、人工知能(AI)向けデータセンターの建設業者からの需要が支えとなっています。同社の最高経営責任者(CEO)は足元、「景気循環的な底を脱し、回復への道に乗っている」との見方を示しており、業績の回復が続くか注目されます。
リストにはそれぞれ異なるビジネスを手掛ける様々な銘柄がありますので、銘柄調査の参考にしていただければと思います。
