今週(12月17日~12月23日)の相場動向

相場回顧 BTC:オミクロン変異株への懸念から株式市場とともに下落するも底堅く推移

ビットコインは、新型コロナウイルスのオミクロン変異株の感染拡大への懸念から株式市場が大きく下落するなか、同様に売りが強まった。米SECがグレースケールとビットワイズのビットコイン現物ETFの審査を延期したことや、DeFi関連のハッキング事件が起きたこともあり、軟調な推移が続いた。しかし、BTC=524万円(46000ドル)付近では底堅く、21日には株式市場も大きく上昇するなかで、エルサルバドルによるビットコイン買い増しもあり、大きく反発した。その後、BTC=559万円(49000ドル)付近では上値が重くなった。米SECによる2つのビットコイン現物ETFの非承認が報じられ、再び価格を下げたが、週末にかけては株式市場が続伸するなかで買いが入り、現在はBTC=559万円(49000ドル)を上抜け、BTC=581万円(51000ドル)付近まで上昇している。

 

来週(12月24日~12月30日)の相場予想

BTCは年末ポジション調整の動きでボラティリティに注意

新型コロナウイルスのオミクロン変異株を巡り、日本でも大阪府で市中感染が確認され、感染拡大への懸念が高まっている。その動向によって暗号資産市場は株式市場とともに相場を大きく左右され、値動きが荒くなっている。来週もオミクロン変異株への懸念を受けて売りが強まる可能性は考えられるだろう。

2021年の最終週、年末にかけてはポジション調整の動きによってボラティリティが高まることが予想される。暗号資産市場は年末年始も開いていることから閑散相場の中で突発的な急騰急落には注意が必要である。12月初旬の暴落から売り目線が強まっているが、NFT関連では大手企業による新しい動きも続いており、下落時には相応に買い支えられるだろう。

直近上値としてはBTC=604万円(53000ドル)、下値としてはBTC=547万円(48000ドル)を意識する。