【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 35,365.44 ▼532.20 (12/17)
NASDAQ: 15,169.68 ▼10.75 (12/17)
1.概況
先週末の米国市場は世界の主要中銀で金融政策の正常化を進める動きが相次いだことや、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染急拡大などが警戒され続落となりました。97ドル安でスタートしたダウ平均は大きく下げ幅を広げまもなくして613ドル安まで下落した後一旦230ドル安程度まで持ち直しましたが、軟調に推移すると引けにかけて下げ幅を広げ結局532ドル安の35,365ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も10ポイント安の15,169ポイントとなっています。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は11業種全てが下げました。そのなかでも金融とエネルギーが2%を超える下落となったほか、資本財・サービスと生活必需品、公益事業、素材も1%以上下げています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中25銘柄が下げました。そのなかでもゴールドマン・サックス(GS)が4%近く下落したほか、ウォルマート(WMT)も3%を超える下落となりました。また、ホーム・デポ(HD)も3%近く下げ、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)とシェブロン(CVX)、トラベラーズ(TRV)、キャタピラー(CAT)、JPモルガン・チェース(JPM)、プロクター・アンド・ギャンブル(PG)、ハネウェル・インターナショナル(HON)も2%以上下げています。一方でIBM(IBM)が1%以上上げ、ボーイング(BA)も1%近く上昇しています。ダウ平均構成銘柄以外では、決算が市場予想を上回ったことで物流大手のフェデックス(FDX)が5%近く上げています。
5.為替・金利等
先週末の長期金利は0.01%低い1.40%となりました。ドル円は113円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国株安を受けて軟調なスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が下げ渋り底堅さをみせるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)