今週(11月19日~11月25日)の相場動向
相場回顧 BTC:メタバースへの関心が継続し、底堅い推移
ビットコインは現物ETFなどへの期待が薄れるなか売りが継続した。しかし、米TIME誌がメタバース特集とイーサリアム保有の計画を発表したことを受けて、イーサリアムをはじめとする関連銘柄が強い値動きとなり、BTC=638万円(56000ドル)付近では底堅く推移した。アルトコイン上昇のほか、エルサルバドルのビットコインシティ構想の発表が好感されて価格を戻す場面も見られたが、BTC=684万円(60000ドル)付近では上値が重くなった。その後、金融市場ではパウエルFRB議長の再任発表によって安心感が広がり、モルガンスタンレー【MS】によるGBTC(※)の買い増しなど好材料もみられたが、各国でステーブルコイン規制が議論されるなかもみ合いの展開が続いた。
※米グレースケールが提供するビットコイン投資信託で、現在SECではETF転換の審査中
来週(11月26日~12月2日)の相場予想
メタバースへの関心が継続するなかBTCは底値を固めることができるか
先週より暗号資産市場では売りが強まっていたが、アディダスやナイキといった有名ブランド企業がメタバース事業への参入を計画するなど、メタバースへの関心が継続し、ディセントラランド(MANA)やエンジンコイン(ENJ)などの関連銘柄が強い値動きとなっている。
基盤となるイーサリアムも積極的に買われるなか、ビットコインはこのまま底値を固めることができれば、シティグループやモルガンスタンレーなど大手金融機関による暗号資産関連の動きもあり、再び上昇することは考えられる。
一方で、ステーブルコインを中心に規制の議論が盛んに行われており、規制強化となれば売りが続くこともあるだろう。アルトコイン物色後のさらなる下落にも警戒が必要であり、ドミナンスの下値として40%を意識する。
直近上値としてはBTC=684万円(60000ドル)、下値としてはBTC=616万円(54000ドル)を意識する。