GoTo関連株の見通しについて

■2022年2月GoToが始まります…観光株は上昇しますか？相場はもう、織り込み済みでしょうか？（なつな様）

■GoToトラベルは1月中旬以降再開のため、JRは年明けから買った方がよいでしょうか？（makka様）

■電鉄株が見直されることがあるでしょうか。（スヌーピー様）

GoToというよりコロナ終息期待のほうが観光・電鉄株を押し上げるでしょう。

このまま第６波を抑え込めれば期待が高まります。

JR東日本（9020）の株価はまだコロナ前の７割の水準。上昇余地は大きいですね。

決算が良くて上がった半導体株を買った方がよいのか、出遅れているアフターコロナ株（電鉄、百貨店、飲食店）を買った方がよいのかどちらでしょうか。

どちらもです。戦略の分散になります。

広木さんからあまり銀行株に前向きなお言葉を頂けないように感じています。

比較的今期高決算が予想されていると感じているのですが、やはり先行きの株価は明るいとはお考えではないでしょうか。

ご教示ください。

今はいいですが、先行きは厳しいでしょう。

銀行の基本的な商売は、ひと様のカネで博打を張ることですが、そんな商売が許されていたのは過去の話で、これからはもっと社会の役に立つ商売をしなければなりません。が、それを見つけられないでしょう。

なにしろ、日本は企業が最大の資金余剰主体ですから銀行に頼るニーズがありません。

日本では、インフレが起こらないというご意見ですが、世界中で物価上昇の中、日本でも生産者物価が上昇しています。

どうして日本ではインフレが無いのか、教えてください。

今のインフレはコロナによって引き起こされている面が相当あるので、コロナが落ち着けば解消します。

世界的にディスインフレの傾向がありますが、その理由は主に以下の4点です。

1. サマーズらが唱える「セキュラー・スタグネーション」。
   世界は長期停滞、低成長の状態にあり、インフレなど起きない。
2. インターネットの登場であらゆるコストが劇的に低下したため。
3. ミレニアルやZ世代の嗜好は、所有からシェアへ。
   モノの所有意欲が低いのでモノを買わない。せいぜいメルカリで買う。
4. 特に少子高齢化が進む日本は世界の中で成長率が低く、デフレ圧力が潜在的に強い。

キーエンスは今後も株価が伸びていくでしょうか。

キーエンス（6861）の強みである人的資本の競争力が続く限り、伸びていくでしょう。

それを日本一の給与で保っている。よそにはマネできない。

従って今後も勝ち続けるでしょう。

JT（2914）の収益が予想以上で増配の可能性もあるのではと思います。

安定かつ高配当狙いで長期に持とうと思いますが、いかがでしょぅか。

安定かつ高配当狙いで長期に、ということであれば、止めることはしません。しかし、健康を害するタバコを生業にする企業に今このタイミングで投資をする意味があるか疑問です。

特に全世界がESG！ESGと叫んでいるこの状況ですので。

投資とは関係ないのですが、広木さんクラスの方が、神戸大学の大学院で、何を学んでいたのでしょうか？

いくつになっても、学びは大切ですね。

経済学を勉強しました。

博士号を授与されましたが、まだまだ勉強することだらけです。