今週(9月3日~9月9日)の相場動向
相場回顧 BTC:アルトコインの過熱とともに一時1万ドル幅の暴落
ビットコインはBTC=550万円(50000ドル)付近でもみ合いとなっていたが、NFTやDeFi関連の銘柄を中心にアルトコインが強い動きを継続するなか、BTC=572万円(52000ドル)付近まで上昇した。その後、エルサルバドルが7日のビットコイン法の施行に合わせてビットコインを購入したことを発表し、さらに買いが強まった。しかし、7日には、セルザファクトが意識されてか次第に売りが強まると、これまで価格を伸ばしてきたアルトコインが揃って大きく売られ、そのなかで一時は高値から1万ドル幅となるBTC=473万円(43000ドル)付近まで暴落した。(当日、エルサルバドルにおいてはビットコインの法定通貨採用に反対するデモや、ウォレット・ATMなどのシステムトラブルが発生した。)暴落直後にはBTC=517万円(47000ドル)付近まで大きく反発したが、大手NFTマーケットプレイスのOpenSeaにおいてバグによる資産消失が報じられるなど、悪材料が続いたことで週末にかけても軟調な推移となった。
来週(9月10日~9月16日)の相場予想
BTCは調整売りが継続する可能性も底堅い推移を予想
アルトコインブームの過熱感が意識されるなか、ビットコインは今週に1万ドル幅で暴落したが、これまでも調整時には20%から30%の範囲で大きく下落する場面は見られてきた。今回の暴落は、8月以降とくにNFTへの注目が過度に高まっていたことから、その反動によるものと思われる。
このまま調整売りによって価格を下げ、NFT関連の悪材料が相次いだときにはさらに売りが強まることも考えられる。また、エルサルバドルではビットコインの法定通貨採用に対する国民からの反対が集まっており、その混乱の拡大によって市場にネガティブな影響が及ぶことも考えられる。
しかし、株式市場も高値を維持しており、暗号資産業界において大きな規制やハッキング事件が起きたということもないため、直近下値として意識されるBTC=473万円(43000ドル)付近では底堅さを示すと思われる。直近上値としてはBTC=550万円(50000ドル)を意識する。