アメリカの大企業エクソンモービルに於いては、その株式を0.02%だけ保有する環境派ファンド「エンジン・ナンバーワン」の取締役選任株主提案議案が、4人中3人可決されるという椿事が起きました。何故か?0.02%だけで総会議案を通せる由もなく、その提案が、或る程度の機関投資家や個人投資家の賛同を得て、いくつかの議案で50%超えを起こしたのです。
この構図は、或る意味で今春の東芝の臨時株主総会の結果と同じで、要は株主はその大きさに関わらず、キャスティング・ヴォートを握り得ることが明らかになり、実際にそのキャスティング・ヴォートを行使する株主が増えてきているのだと思います。これは株主資本主義に於ける新しい展開です。
当社グループでは、マネックス・アクティビスト・ファンドに於いて前向きのアクティビズムを発揮していますが、資本市場で起きているこの流れを、もっともっと推進していきたいと思います。