【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 34,323.05 △10.59 (5/26)
NASDAQ: 13,738.00 △80.82 (5/26)
1.概況
米国市場は新型コロナウイルスワクチン普及による経済正常化期待から買いが優勢となり小幅に反発しました。23ドル高でスタートしたダウ平均は直後に97ドル高まで上昇しましたが、買いが続かずマイナスに転じると41ドル安まで下落しました。その後持ち直すとしばらくは堅調に推移しましたが、取引終盤に再びマイナスに転じると前日終値を挟んで小幅に揉み合う展開となり結局10ドル高の34,323ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も80ポイント高の13,738ポイントとなっています。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうちエネルギーや一般消費財・サービス、コミュニケーション・サービスなどの7業種が上げ、エネルギーと一般消費財・サービスは1%近く上昇しました。一方でヘルスケアと生活必需品、情報技術の3業種が下げました。公益事業は変わらずとなっています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄ではナイキ(NKE)が2%近く上げたほか、セールスフォース・ドットコム(CRM)も1%近く上昇しました。一方でアマゾン・ドット・コム(AMZN)が薬局の実店舗展開を検討していると伝わったことで競争激化懸念からウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス(WBA)が4%安となっています。ダウ平均構成銘柄以外では、フォード(F)が車両の電動化を進めるために2025年までに300億ドル以上を投資する計画を公表したことで8%を超える上昇となっています。また、クルーズ船のロイヤル・カリビアン・クルーズ(RCL)が米疾病対策センター(CDC)の承認を受け6月にも米国発航路の運航を再開すると伝わったことで4%近く上げました。
5.為替・金利等
長期金利は0.01%高い1.57%となりました。ドル円は109円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国市場が小幅な上昇に止まったことから小動きでのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が5日続伸となった堅調な地合いを本日も維持できるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)