株価の反発が続いています。この反発がいつまで続くのか注目されるところですが、値動きを振り返りながら、今後の動向について分析していきたいと思います。
振り返りと新たな窓の発生
前回のコラムでは、株価の反発が続くための注目点として「これまでサポートとして機能していた3月24日の終値や4月21日の終値の水準が上値の抵抗になる可能性がある」ということを指摘していました。実際には、5月18日に5日移動平均線を上回った後、株価の上値は重たかったものの、5日移動平均線上を維持したことから反発が続きました。
また、5月24日に指摘した上値の抵抗線に押し返されましたが、5月25日に抵抗線を終値で上回ったことから、今度は下値支持線に変わる結果となっています。
そのような中、少し分かりづらいかもしれませんが、5月20日と21日の間に小さな窓が発生しており、これが今後の値動きを考えるヒントになるかもしれません。
では、この窓はどの種類の窓になるのでしょうか。みなさんは既に見当がついていると思いますが、過去の値幅の範囲内で発生していることから、私はコモンギャップ(=普通の窓)と考えています。
仮にコモンギャップとした場合、遅かれ早かれ、どこかのタイミングで埋めることが考えられますので、株価が反落し始めたときには窓埋めに注意が必要になりそうです。
25日移動平均線と下値支持線の攻防
では、今後の展開はどうでしょうか。このまま5日移動平均線上や支持線上を維持するようですと、下向きの25日移動平均線にぶつかることになります。その際、どちらの線をブレイクするのかが注目されます。
仮に上値の抵抗となる25日移動平均線を上回って維持するようですと、75日移動平均線までの上昇や5月10日と11日にあけた窓を埋めることが期待される反面、5日移動平均線や支持線を割り込んでしまうようですと、今回発生した窓を埋めることが視野に入るのではないかと思われます。
今週は上値抵抗線と下値支持線の攻防になると思われますので、反発が継続するのか、あるいは反転してしまうのかに注意すると同時に、仮に下値支持線を割り込んで戻せないときは、押し目買いは慎重に行うようにしたいところです。