前回指摘した2011年11月の中国の消費者物価指数(CPI)ですが、予想では前年同月比4.4%増が見込まれておりましたが、結果は4.2%増となりました。さらにCPIの先行指標となる11月の生産者物価指数(PPI)は3.4%増の予想に対して2.7%増の結果が出ました。インフレが沈静化方向にあることが明らかになりましたので、今回の発表は株式市場にとってプラスです。また、食料品価格の下落傾向もあって(たとえば11月の豚肉価格は約7%下落しているということです)、今後はさらに消費者物価指数は落ち着く見通しです。

過去のサイクルと比較すると、2004年に引き締め政策へ転換した局面がありましたが、この時は結局、2004年7月にインフレのピークをつけてから1年ほど後の2005年の夏頃にCPIは1%台まで下がりました。今回も2011年7月にピークをつけておりますので、インフレの底打ちは2012年夏ごろにCPIが1%台になったあたりと考えるのが自然でしょうか。

上海総合指数の動きを見てみると、2004年の時はインフレがピークに達する3ヶ月ほど前の4月にピークをつけ、そこから金融引き締めが懸念されて2005年7月まで下げ続けました(この他にA株は国有株の放出問題もありました)。そしてそこから少しずつ回復し、上昇相場に入っていきました。そして今回もインフレピークの3ヶ月前となる2011年4月におおよその株価のピークをつけ、現在下落が続いているところです。2004年の例で言えば、インフレが底打ちするであろう2012年の夏頃に向けて株価の調整が続いていくのではないかと思われます。

中国だけで考えれば、ここから金融緩和局面に入っていき、2012年第1四半期の数字が、相当スローダウンしていることが明らかになれば、中国は明確な緩和策をとってくるのではないかと思われるところです。つまり、2012年の第2四半期あたりです。そうすると、やはり2012年の夏場あたりから株価が上昇していくというシナリオが描けるわけですが、その時の欧米の株価の状況によって、中国株の株価推移は異なっていると思われます。

欧州ソブリンリスク問題がクラッシュするなどしていれば、中国経済、株式市場も無傷ではいられませんので、いかに中国が金融緩和に転じようとも、株価は下がっていってしまうでしょう。しかし、欧米がクラッシュしなければ(少なくとも横ばいが保てていれば)、2012年の夏ごろには中国は緩やかな上昇局面に入っていけると思います。そう考えていけば、ここから半年程度が1つの買い場であると見ることもできるのではないかと思うのです。