ETH(イーサリアム)ETFが米国にて初申請!カナダに続く?

米投資ファンドVanEckがETH(イーサリアム)に投資する上場投資信託(ETF)を組成するための申請をSEC(米証券取引委員会)に提出しました。VanEckは4年前からビットコインETFの申請も行い、この数年間、暗号資産業界で注目されています。

SECは過去に何度もビットコインETFの上場申請を拒否してきましたが、お隣のカナダでは、BTC(ビットコイン)やETHのETFは既にいくつか承認されています。

米国においてもここ最近では新たな動きがあり、3月には米資産運用大手フィデリティもSECにビットコインETFを申請しています。今後、SECの姿勢に変化が見られるかどうか、注目したいところです。

さて、本日もチャート分析をしていきましょう。

BTCはもみ合い相場から再び動き出す?

依然、平行チャネルレンジ内

【図表1】BTC/JPY日足
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

さて、BTCですが、日足ではもみ合い相場が続いています。並行チャネルレンジ中央値で方向感なく推移しており、上方向なのか、下方向なのか、迷いやすい局面です。

しかし、個人的にはそろそろBTCも上方向に再び動き出すように感じており、上限の720万円付近まで上値更新するのではないかと少し期待しています。

MACDは4月、一時的に陰転しましたが、現在は0.00ラインまで回復してきており、市場ポジションもおおよそニュートラルになってきたと思われます。

個人的には5月下旬あたりから、再びアルトドレイン相場(アルトコインからBTCに資本が回帰する値動きのこと)に戻ると考えていますので、この値動きをそろそろ先回りしたいと思っています。

では、4時間足を見てみましょう。

アセンディングトライアングル突破間近?

【図表2】BTC/JPY 4時間足
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

4時間足では、アセンディングトライアングルを形成中です。徐々に下値を切り上げてきており、ボリンジャーバンドもスクイーズ期間が長らく続いているため、そろそろ上方向に抜けたら少し強いトレンドラインを形成するのではないかと考えています。

MACDも0.00ライン付近での停滞時間が長く、エクスパンションにて強いトレンドの発生条件がテクニカル的に揃ってきています。650万円を抜けたタイミングで少々強いトレンドが出るのではないでしょうか。

追加のエントリーのタイミングとしては、現在の価格水準から成行きエントリーでも良いかと考えます。またはトライアングルのトレンドラインからのエントリーまで引きつけてからの押し目買いも良いでしょう。

個人的には5月中に再び700万円付近まで上値を伸ばせるのではないかと考えています。ですので、今週から再び、BTCトレードの比率をあげていきたいと思います。

ETH高騰相場は続く?それとも?

【図表3】ETH/JPY 日足
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

続いてETH分析に移ります。

先週はゴールデンウィークのため本コラムは休載でしたが、先々週の更新時から大幅に上昇しました。

次の押し目買いを狙うとしたら、日足ベースではボリンジャーバンド+1σを予想したラインからでしょうか。チャートには、緑色で小さくラインを引いておきました(図表3の赤丸箇所)。

現在の上昇トレンドでまだ一度もこのラインに触れていませんので、次の少し深い押し目のタイミングとしてエントリーするならば、このあたりが1つの目安となりそうです。

では4時間足に切り替えて、もう少し詳細を見てみましょう。

【図表4】ETH/JPY 4時間足
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

4時間足のチャート分析です。アクティブに攻めるなら、トレンドラインからのエントリーでしょうか。

4時間足ですと、サポートラインがいくつか引けます。日足のボリンジャーバンド+1σを意識した戦略で考えると、1つ目のサポートライン39万円台からの買指値エントリーのほうが無難でしょうか。2つ目のサポートラインは35万円ですから、直近高値から20%ほどの調整が必要です。少し遠い距離にも感じられますので、今週は1つ目のサポートラインあたりを本命としつつ、この3つのエントリーポイントをご紹介しておきました。

さて、そろそろアルトコイン相場も終盤に差し掛かってきているように感じています。海外取引所ではあまり耳にしないようなアルトコインの急騰劇も出てきています。こういった時価総額の小さなコインまでもが急騰し始まると、そろそろ相場の終焉の合図となるのではないかと個人的に思っています。

4月はETH戦略を中心に本コラムを書いておりましたが、再びBTC主体のトレードに切り替え、そしてキャッシュポジションも一部持っておく必要が出てきそうです。

そろそろ一部キャッシュポジションの比率を増やすなど、ポートフォリオと相談しながら利益確定のイメージをつけておきたいところです。相場の格言通り「利食い千人力」の頃合いではないでしょうか。

ポイントをまとめますと、今週より再びBTCにトレード比率を上げる、ETHは押し目買いエントリーを支持しながらも利益確定の準備をする、ということです。ポートフォリオを整理し、キャッシュ比率を上げる枠を確認しておきたいところです。