アメリカ・バイデン大統領が、富裕層に対するキャピタルゲイン課税の税率を、今のレベルから2倍程度に引き上げる提案をするとの報道がありました。それを受けて昨日のアメリカ株式市場は大きく売られました。議会では共和党の反対に遭うでしょうし、流石に額面通りに増税されるとは思われませんが、先日のイエレン財務長官の発言然り、アメリカに限らず各国はコロナ対策で膨大な財政支出をしましたから、何かしらの形で税金を増やさないと、各国ともひっくり返ってしまうのは自明です。なので今後、各国に於いて、様々な形で増税は大きなテーマとなっていくでしょう。

当然増税は株式市場には良くないニュースなのですが、増税しないで国がボロボロになると、上場企業の基盤である社会や経済が揺らぐでしょうから、持続可能な社会を形成し、その中で企業が持続可能な成長を遂げていくことは、株式市場の息の長い成長・上昇にも繋がるので、増税は、短期的には市場にマイナスですが、避けては通れないテーマであり、上手くやれば、それは更なる株式市場の上昇にも繋げていくことが出来るでしょう。

その中で、バイデンの「富裕層のキャピタルゲイン課税を強化する」という案は、とても民主党的ではあるのですが、案外上手いところをツいてきたな、とも思います。日本はどうするのでしょう?何が来ても、社会と、当社のお客さまにとって良い提案を、考えていきたいと思います。