ネクステラ・エナジー(NEE)決算:一株利益は0.67ドルで市場予想を上回る
企業概要
ネクステラ・エナジーは、規制対象の発電事業を展開する子会社のFlorida Power&Light(FPL)を通じて、フロリダ州の500万人の顧客に電力を供給している。FPLの利益が全体のおよそ60%を占めている。再生可能エネルギー部門は、米国およびカナダ全域で発電、売電事業を展開している。天然ガス、原子力、風力、太陽光発電による連結ベースの発電能力は50ギガワットを超える。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第1四半期(1-3月期)実績
★売上高・・・前年同期比19%減の37.26億ドル(市場予想は49.05億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・0.67ドル(市場予想は0.61ドル)
★純利益・・・前年同期比14%増の13.30億ドル(市場予想は11.81億ドル)
2021年度通期ガイダンス
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.40-2.54ドル(市場予想は2.51ドル)
2022年度通期ガイダンス
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.55-2.75ドル
2023年度通期ガイダンス
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.77-2.97ドル
21日寄り前に決算発表。第1四半期売上高は予想を下回ったが、調整済みEPSは上回った。2021年度通期ベース調整済みEPSガイダンスレンジを据え置き、予想を下回った。
今後の株価見通し
ファンダメンタルズは健全であり、2020年のコロナショック後の株価急落も難なく挽回している。更なる上値追いが期待できそうだ。
ハリバートン(HAL)決算:一株利益は19セントで市場予想を上回る
企業概要
ハリバートンは、世界第2位の油田サービス会社である。1920年代に石油およびガスの坑井セメント作業の先駆的な企業となり、そこから、坑井セメント作業、坑井仕上げ設備、圧力ポンプなどの主な製品ラインを持つ主要な坑井エンジニアリング企業に発展してきた。1998年のDresserの買収で、第2の重点分野として掘削サービス事業が加わったが、今日では業界リーダーのシュルンベルジェに次ぐ位置づけにある。20年近く前に始まった米国のシェールに対する戦略的な方策のため、シェール革命を促進する上で、比類ない役割を果たしてきた。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第1四半期(1月-3月期)実績
★売上高・・・前年同期比31%減の34.51億ドル(市場予想は33.53億ドル)
★ 1株当たり利益(調整後)・・・19セント(市場予想は17セント)
★純利益(調整後)・・・前年同期比37%減の1.70億ドル(市場予想は1.49億ドル)
21日寄り前に決算発表。第1四半期売上高、調整済みEPSともに予想を上回った。
今後の株価見通し
同社株の5年間チャートは大規模なベアトレンドを上抜き始めた。経済正常化に向け、更なる上値追いが期待できそうだ。
ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)決算:一株利益は1.31ドルで市場予想を上回る
企業概要
ベライゾン・コミュニケーションズは、現在では無線事業が主な事業となり、売上高の70%、営業利益の大半を占めている。全国規模のネットワークを有し、ポストペイド契約者数が8,900万人、プリペイド契約者数が400万人、さらに、タブレットなどのデータ端末に接続する2,400万人の顧客を有する米国最大の無線通信会社である。北東部のローカル・ネットワーク事業を含む固定回線事業は、売上高の12%を占め、個人および事業者との契約件数はおよそ2,500万件である。また、全国の企業向けサービスが同10%を占める。最近の光ファイバー網の増設などへの投資が、旧来の固定回線事業の拡大と同時に、無線事業の拡大にも寄与している。残りの売上高は、AOLとヤフーを買収してオンライン・メディアおよび広告事業を展開するベライゾン・メディア・グループが占めている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第1四半期(1月-3月期)実績
★売上高・・・前年同期比4%増の328.67億ドル(市場予想は324.68億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.31ドル(市場予想は1.29ドル)
★純利益・・・前年同期比4%増の54.12億ドル(市場予想は53.40億ドル)
2021年通期見通し
★1株当たり利益・・・5-5.15ドル(従来予想は据え置き、市場予想は5.07ドル)
★設備投資・・・175-185億ドル (従来予想は据え置き、市場予想は199.4億ドル)
21日寄り前に決算発表。第1四半期売上高、調整済みEPSともに予想を上回った。2021年度通期ベースの調整済みEPSガイダンスレンジは予想にほぼ一致。1-3月期(第1四半期)の売上高は328.7億ドル(予想:324.7億ドル)、調整済み1株利益は1.31ドル(予想:1.29ドル)だった。
無線ポストペイド型契約者数が-17万件と、予想(+8.21万)に反して純減となった。2021年度通期ベースの設備投資ガイダンスレンジは、175億-185億ドル(予想:199.4億ドル)だった。
今後の株価見通し
高い配当利回りと、事業の安定性が人気となり、株価は良く戻った。株価は60ドル超えから70ドルをうかがう展開が予想される。
ラム・リサーチ(LRCX)決算:一株利益は7.49ドルで市場予想を上回る
企業概要
ラム・リサーチは、半導体製造装置メーカーである。3D NANDフラッシュ・ストレージや高精度DRAMなど最先端をゆくロジック/ファンドリーなどのチップメーカーにとって重要な工程であるエッチング(化学腐食)、デポジション(薄膜の堆積)、クリーン(ウエハー洗浄)分野に注力している。主力製品であるKiyo(エッチング)、Vector(プラズマ化学的気相成長成膜)、およびSabre(電解めっき成膜)などをすべての主要地域で販売している。サムスン電子や台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング・カンパニー(TSMC)を主要顧客に持つ。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第3四半期(1月-3月期)実績
★売上高・・・前年同期比54%増の38.5億ドル(市場予想は37.2億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・7.49ドル(市場予想は6.59ドル)
第4四半期(4-6月期)ガイダンス
★売上高・・・37.5-42.5億ドル(市場予想は37.1億ドル)
第3四半期売上高、調整済みEPS、粗利益率は全て予想を上回った。続く第4四半期売上高ガイダンスレンジも予想を上回った。
今後の株価見通し
素晴らしい決算内容だった。641.25ドルと4.6%上昇した後の時間外取引では、決算発表を受けて642ドル台で推移している(21日NY時間午後5時45分現在)。