【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 34,077.63 ▼123.04 (4/19)
NASDAQ: 13,914.77 ▼137.58 (4/19)
1.概況
米国市場は利益確定の売りが出たことや前週末に暗号資産のビットコインが急落したことも重石となり反落となりました。ダウ平均は18ドル安でスタートすると下げ幅を広げ昼過ぎに220ドル安まで下落した後持ち直しましたが、上値は重く結局123ドル安の34,077ドルで取引を終え4日ぶりに反落となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も137ポイント安の13,914ポイントとなり3日ぶりに反落となっています。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち一般消費財・サービスや情報技術、公益事業などの10業種が下げ、一般消費財・サービスは1%を超える下落となりました。一方で不動産が上げています。
4.個別銘柄動向
電気自動車のテスラ(TSLA)がテキサス州で自動運転中の車両が死亡事故を起こしたことで3%以上下げました。また、画像処理半導体のエヌビディア(NVDA)も英政府が英半導体設計大手アームの買収で安全保障上の問題が無いか調査すると発表したことで3%を超える下落となったほか、半導体大手のクアルコム(QCOM)も投資判断の引き下げを受けて2%余り下げています。一方で大型バイクのハーレーダビッドソン(HOG)が通期のバイクの売上高見通しを上方修正したことで急伸し9%以上上げています。さらに取引終了後に決算を発表したIBM(IBM)は売上高が5四半期ぶりに増収となったことから時間外で大幅高となっています。
5.為替・金利等
長期金利は0.02%高い1.60%となりました。ドル円は円高に振れ108円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国株安と円高を受けて下落してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均は節目の29,500円を割り込みそうですが、朝方の売り一巡後に下げ渋り底堅さをみせるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)