昨年7月に発表された香港の平均寿命は男性81.32才、女性87.34才でした。わずか20年で平均寿命は5才近くも延び、2年連続で長寿世界一となったようです。その背景には、食やお茶の習慣、ボードゲーム、メイドの広範な普及による介護の充実など、様々な理由が挙げられています。ただ、香港に住んでいると日本に比べて環境は決して平穏とは言えないと感じることが多いのも香港社会の現実です。 世界一の長寿国の座は香港に譲ったものの、日本も世界の長寿国になって久しい国です。共通していることは、最近では、平均寿命が百年まで延び、それだけ長い人生をどう生きるかということが語られるようになってきたことでしょう。その中で、長くなった時間をどのように生きるかということは、語られるようになってきましたが、同時に、長くなった人生を生き抜くための「お金」の準備もしておく必要があります。日本では、前者の話題はよく出てきますが、後者はどうでしょうか? 長寿社会を生き抜くための「備え」なくして、百年人生を語ってもそれは空論といっても過言ではないでしょう。百歳まで生きるということは、退職後も30年余りの時間があるということです。さて、それにどう「備えて」いくのかは、大きな問題です。将来の年金などの仕組みを知り、それで十分かどうかをよく考えておかなければなりません。足りない分は、節約や貯蓄で、これらを賄うことができれば、それはそれで結構なことですが、低金利の環境のもと、貯蓄だけでは覚束ないというのが現実です。将来の物価上昇も気がかりです。やはり、大事なことはお金にも働いてもらう「資産運用」です。 香港では贈与税や相続税が課されません。投資から得たキャピタルゲイン(譲渡益)や配当金に対しても課税されません。(注1) 従って香港の富裕層は税金については悩みが少なく、資産をどう増やすかに注力するようになります。そうすると資産運用に対する金融機関への要求や期待も高くなるというわけです。こうした背景もあり、香港では、世界中のより広い資産への投資機会を得られるようになり、それが運用資産を呼び込み、金融センターとして急速な発展をもたらしました。日本での資産運用も大切ですが、世界にはまだまだ多くの選択肢があります。そうしたものにアンテナを張っておくことも大切ではないでしょうか?

(注1)日本に居住している方は、海外での資産運用収益に対して日本で納税の義務があります。

コラム執筆:Nippon Wealth Limited, a Restricted Licence Bank (NWB)
世界三大金融市場の一つである香港にて、個人投資家に、「世界水準の資産運用商品」と「日本水準のサービス品質」、個人向け資産運用プラットフォームとしての「安心感」を併せて提供している金融機関。マネックスグループ出資先