ETH(イーサリアム)がCME先物取引に上場

2月8日、日本時間8時にCMEにて、ETH(イーサリアム)の先物が上場を果たしました。

【図表1】ETH先物 1分足
出所:Trading View

図表1は1分足チャートです。まだ米国は日曜ということもあり、値動きは殆どありません。
私が本稿を執筆しているのは10時30分頃ですが、約定も9時13分を最終に今の所1時間半も約定がない状態です。これからNY時間にかけてヘッジファンド取引が徐々に入ってくると思われます、BTC先物取引のように活況に呈してくれることに期待しましょう。
注意点としては、2017年12月にBTC(ビットコイン)先物が上場した日前後に、BTC(ドル建て)は史上最高値をつけた後、歴史的な急落をしました。

このような過去があるように、ETHもここ数日は注意が必要だと感じます。また暗号資産市場の各社の先物未決済ポジションを見ていると、史上空前に膨らんでいることがわかります(図表2)。
 

【図表2】
出所:https://www.bybt.com/ja/BitcoinOpenInterestより筆者追記

例えば、世界最大手Binanceでは、このように未決済のBTCポジションが過去最大となっております。
先月と比較して価格は同じですが、建玉がさらに10%程大きく膨らみました。調整の下落がきたら、これらのポジションの解消が進みますので、警戒しておくべきではないでしょうか。このパターンに続いた場合、20-30%程度の押しはありそうです。

BTC/JPY 、再び高値をうかがう値動きか

【図表3】BTC/JPY 日足分析
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

BTC/JPYの日足分析を解説します。
週末は再び史上最高値に迫る勢いでしたが、日曜日(2月7日)は失速、今週は再び高値をうかがう値動きが見られるかもしれません。

しかしながらテクニカル的には、少しエネルギー不足に陥りやすい形状だと考えます。
例えば、ボリンジャーバンドのスクイーズ期間が短すぎることが挙げられます。
個人的には、四角で囲ったあたりの価格帯にて、もう1ヶ月ほど推移をしてほしいと考えます。なぜならば、しっかりとスクイーズしてからでないと、上昇の勢いにも限界があるように感じるからです。
直近、高値をブレイクしてしまうと、その値動きが騙しになりかねなく、深い調整を余儀なくされてしまうように感じます。

ですので、私自身の理想的な値動きとしては、ボリンジャーバンドの±1σ以内でおとなしく推移する時間がある程度あったほうがよいと考えます。

MACDも0.00付近に沈下してきましたので、しばらくこの付近でもみ合ってくれれば、尚、小動きとなっていくでしょう。
次に買いエントリーで本格的に参入するなら2月末〜3月上旬あたりからでしょうか?
300-430万円のレンジ相場を意識し、300-330万円まで再び押し目のチャンスがくるようでしたら、ようやくそこから買いトレードを再エントリーしていきたいイメージを持っています。個人的には、先週に引き続き静観です。

セル・ザ・ファクトなるか?

ETH/JPY史上最高値を更新し、18万円超え

【図表4】ETH/JPY 日足
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

続いて、ETH/JPYについて解説します。先週(2月1日週)は史上最高値をさらに更新して18万円まで上値を伸ばしました。これでドル建てでも円建てでも史上最高値を更新したことになります。
しかしながら、まだダイバージェンスが出現中のため、ここからはまだあまり手を出したくない水準だと思います。

平行チャネルレンジを抜けてからまたすぐに戻ってきておりますので、高い位置から作れたショートポジションもあまりないのでしょう。
今回の高値超えてからの値動きを見ると、短期プレイヤーのロスカットのみだったと考えられます。次はロングが捕まる番です。

私自身はポジションを一度スクエアしているので、深い押し目買いチャンスを待つのがよいと思っています。個人的な理想のイメージは、日足ベースで実体の短いローソク足を残しながら、3-4日程度、じりじりと下落をしてほしいと考えています。
もしこのような推移となりますと、短期勢がレバレッジでロングポジションを増やしてくれます。ですので、より多くのロングポジションが積み上がったところでの急落に期待したいところです。
平行チャネルレンジの下限が右肩上がりのため、押し目買いの最初の水準は13万円台ぐらいになりますでしょうか?ポジション管理に気をつけながら、慎重にエントリーを見極めたいと思います。

また、あるいは短期的なショート戦略も選択肢の1つと考えます。あくまで上昇トレンド中ですから、挑戦したとしてもレバレッジ0.5倍程度に抑えた、控えめのデイトレが選択肢になるのではないかと思います。

その戦略の考え方については、4時間足分析にて紹介します。

ETH/JPY 4時間足で考える短期的なショート戦略の考え方

【図表5】ETH/JPY 4時間足
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

ETH/JPYの4時間足でデイトレを検討する場合の戻り売り目安を参考程度にご紹介します。直近のレジスランスラインが引ける17万4000円〜17万5000円でしょう。ストップは史上最高値である18万円の少し上でしょうか?

ターゲットは、15万円のサポートが引けそうですので、その手前で良いと思います。これでも値幅10%以上ありますので、ショートトレードでの割に合うのではないでしょうか。そしてリスクリワードも悪くないでしょう。もし、先に下落してしまったら見送りで。あくまで戻って引きつけられたらの話にとどめます。本命は大きな押し目買いですので、ETH/JPYが10-13万円の水準で再度、拾い直すことが目標です。

海外取引所を観察していても、聞いたこともないようなアルトコインの急騰も散見されます。米国のゲームストップ(GME)のような小型株と似たような現象は暗号資産市場でもいくつか見られています。少々不安定な値動きが続いていますので、警戒は怠らないほうがよいでしょう。大チャンスの押し目買いは必ず来ると信じて、虎視眈々と戦略を練りたいと思います。