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今週(1月22日~1月28日)の相場動向

相場回顧 BTC:企業の購入事例は続くも買いの勢いは戻らず

BTCは先週の下落からMicroStrategyによる追加購入などもあり反発上昇してスタートした。薄商いで方向感に乏しい展開が続いたが、DeFi銘柄の上昇とともにETHが史上最高値を再び更新するなか、BTCは連れ高して価格を伸ばした。さらにNASDAQ上場会社であるMarathon Patent Group【MARA】がビットコイン購入を発表するなど企業の購入事例も続き、一時はBTC=362万円(35,000ドル)付近まで上昇した。しかし、その後はETHとともに強い売りが入り、27日にはFOMC声明やゲームストップ株の急な価格変動を受けて米国株がおよそ3ヶ月ぶりの大幅下落を記録するなか、一時BTC=311万円(30,000ドル)を割り込んだ。押し目買いにより付近では底堅く推移したが、週末にかけても買い意欲に乏しい展開となった。

 

来週(1月29日~2月4日)の相場予想

金融市場全体で売り懸念が広がる、BTCは米国株次第でさらなる下落も

今週はビットコインからアルトコインへと一部資金の流入が継続するなかで、DeFi銘柄の上昇とともにイーサリアムが再び史上最高値を更新した。一方で、ビットコインの買いの勢いは回復せず、注目されたFOMC後には米国株が今年最大の下げ幅を記録し、金融市場全体が一度売りに向かうのではとの懸念が広がっている。また、ゲームストップ株をはじめ一部銘柄が大きく価格変動するなど株式市場においても十分な値幅があるなかで、暗号資産の投資妙味も薄れつつある。

このようななか来週は、米国株の動向次第でBTC=311万円(30,000ドル)を明確に割り込む懸念は残るが、ビットコインETFや企業のビットコイン購入事例など市場にポジティブな材料も毎週みられることから、やはり押し目買いも強いだろう。「底固め入りし、再び強気相場に転じる可能性がある」とのGlassnodeの指標分析もある。

また、イエレン氏の財務長官就任が承認されるなどバイデン新政権の体制も固まりつつあることから、暗号資産に対する姿勢の如何には引き続き注目したい。直近上値としてBTC=362万円(35,000ドル)、下値としてBTC=290万円(28,000ドル)を意識する。