クリントン政権以降のプライス・パターン
20日(日本時間21日未明)からバイデン米新政権がスタートする。ところで、過去の実績を見ると、米新政権がスタートすると、しばらく米ドル/円は一方向に動くことが基本だったようだ。
1993年のクリントン政権以降について調べたところ、クリントン政権では政権発足後米ドル/円は最大で36%程度の下落、そしてオバマ政権、トランプ政権でも、政権発足後、米ドル/円はそれぞれ17%、12%の下落に向かった。一方で、政権発足後米ドル/円が上昇に向かったのは2001年に発足したブッシュ政権で、最大で16%程度の上昇となった。
以上を参考にすると、米新政権がスタートした後は、米ドル/円は当面一方向に動きやすかったということ。これまで見てきた、クリントン政権以降のプライス・パターンを参考にすると、足元の103円程度から、米ドル安なら90円に、米ドル高なら120円に向かう動きが始まる計算になる。
【図表】米ドル/円と米政権の関係(1990年~)