自ら考案した家計簿によって家計の黒字化を達成した人気インスタグラマー「づんさん」。前編では家計簿をつけることで何が変わるのか、続けるメリットやコツなどを伺いました。
後編では、マイホームや投資に対する考え方、子どもたちへのお金教育について聞いてみました。

家計簿は大きな決断をするときにも役立つ

内装・インテリアに独自のセンスが溢れるづんさんのマイホーム

―念願のマイホームも建てられたのですね。

小さいころから家を立てるのが夢で、大工さんになりたかったほどでしたから、本当に夢が叶った思いです。

マイホームを建てるときも、家計簿をつけていたお陰で、毎月どれくらいの金額ならローンを支払えるか試算を出すことができ、借入計画を立てることができました。家計簿をつけていなかったら、家を建てることもできなかったと思います。

家計簿をつけるのは日々の地道な作業ですが、大きな決断をするときにも役立つものだと実感しました。

――結婚して家庭を築くまで「家計を管理する」という感覚を持つ機会があまりないかもしれません。一人暮らしの若い人たちも、家計簿をつけたほうがよいのでしょうか?

はい。私も独身の頃から、家計簿を付けて、家計管理をしっかりとやっていればよかった…と思います。

フォロワーさんの中には学生の方も多く、私の家計簿の書き方を参考にして、家計管理に役立ててくださっている方々もいます。

結婚前は比較的、時間やお金の自由度が高いですから、その分しっかりと管理することで、旅行や資格取得の勉強など、自分にとって本当に必要なことにお金を使っていくことが大事ですね。

――専業主婦から著書の出版、オンラインショップでの販売など、活動の幅を広げられていますが、お金に対する価値観に変化はありましたか?

基本的に今も、生活費は夫の収入を充てています。年々、子どもたちの成長とともに増える出費もあるため、基本の生活水準は変えていないです。お金に対する価値観は家計簿をつけ始めてよりシンプルで明瞭になり、「必要な所に使う」ということを意識できるようになったと思います。

――ご自身で得た収入や、家計で余裕が出てきたお金はどうされていますか?

家計がようやく黒字になってきたころから、子どもたちに少しずつ残せるような貯金をしていきたいと思うようになりました。

3人の子どものうち、一番上の子は学資保険に入っているのですが、下2人の分も入ると保険料もかさみますし、自由におろすこともできないので、どうしようか…と考えて、「つみたてNISA」を始めました。

自分が得た収入を子どもたちのために残すという意味で、つみたてNISAで毎月2万円、1万円ずつ違う投資信託に積み立てています。

小遣い帳で子どもにお金教育

使ったお金をノートに記録する長男さん(7歳)

―ちなみに、お子さんへのお金教育はどのようにされていますか?

小学2年の息子と幼稚園の娘は祖父母からお小遣いをもらうこともあり、自分でお金を使いたいと言うので、ノートをプレゼントし、小遣い帳のようなものをつけ、把握できるようにさせています。

使ったら引き算して、お財布の中身と合っているかを確認し、簡単な算数みたいな感覚でやっていますね。

――家計簿の基礎ですね(笑)。子どもが無駄遣いしないように、どう教えたらよいでしょうか。

親子で買い物に行ったとき、子どもにおねだりされると「1個だけならいいよ」と、買ってあげている親御さんって多いですよね。でも、そうすると子どもは、「この店に買い物に行ったらアレを買ってもらえる」と覚えてしまって、習慣になってしまうのです。

そうならないためにも、「1個だけなら…」と容易に買ってあげないことが、まず一歩です。

それでも欲しがる場合は、「あれとこれとどっちが必要?」と天秤にかけて、「ほんとうに必要なもの」を考えさせるようにしています。

例えば、外食前に買い物に寄ったとき、息子がおまけ付きのお菓子が欲しいと言い出しました。そんなときはまず、「欲しいんだね」、「好きなんだね」と気持ちを認めた上で、このあとご飯を食べに行くお金はあるけど、このお菓子を買ったらどうなるかな?と一緒に考えるのです。すると息子は、みんなでご飯を選びました。

後日、おまけのおもちゃが忘れられず、まだ欲しがっている気持ちが分かったので、こっそり買っておき、お手伝いしてくれたお礼に渡したらとても喜んでくれて、お互いにハッピーな気持ちになれたのです。

ここで大事なのは、子どもの頃から「お店に行ったら何かを買う」という気持ちを育むのではなく、心から欲しい気持ちを自分でわかるようになることです。それが、将来にもつながってくるのではないでしょうか。

限られたお金をどこに使うか、自分の頭で考えることを学んでいってほしいと思います。

お金はワクワクしながら楽しく生きるために必要なもの

――習い事については、どのように考えていますか?

我が家では固定費と生活費を把握した上で、無理のない範囲で本人が希望する習い事をやらせています。

幼いうちは、色々とやりたいことが出てきます。子どもたちの興味があることは、どんどんやらせてあげたいので、体験や見学に行き、まずは本人の目の輝きを見るようにしています。親の「あれをやらせよう」、「こうなってほしい」という強制だけはしないようにしています。

私自身が幼い頃から好きなようにさせてもらってきたことを、両親に感謝しているので、それを受け継いでいきたいなと。

――素晴らしいですね。ではズバリ、づんさんにとってお金とは?

自分がワクワクしながら楽しく生きるために必要なものです。

まずは、自分に入ってくるお金に感謝し、それを好きなことに快く使えるようにやりくりすることが大切だと思っています。

――ありがとうございました。

(※)本インタビューは2020年11月12日にオンラインで実施しました。