日経平均株価の年内27,000円超えに対する期待は大きいです。2020年は残すところあと1週間ほどしかないですが、達成できるでしょうか。25日移動平均線からのかい離率が1%を割り込んできており、いつ上か下かに放れる動きがあっても不思議ではありません。
日経平均株価は2018年以降、短期的な上昇や下落は概ね「42」日前後でトレンドの変化日を迎えてきました。
例えば、2020年の1月高値からコロナショックを通じて3月に安値を付けたのが「43」日目、4月の2番底から6月高値までも「43」日、2018年12月安値から2019年3月高値までも「43」日、その前に生じた2018年10月高値からの2段下げも「42」と「43」が2度出ています。
とにかく、これまで一目均衡表でいうところの基本数値「42」の日柄が、相場の方向が変わる重要なタイミングになってきたということが言えます。
さて、2020年11月に強烈な上げ相場がありました。その起点になったのが10月30日安値です。そこから「42」と「43」日後になるのは、12月30日の大納会と2021年1月4日の大発会あたりとなります。27,000円を超えて騰勢を強める場面があっても、年替わりのタイミングは要注意でしょう。
もう一点気になるのは、「月末陰線サイクル」です。6月29日、7月31日、8月28日、9月30日、10月30日、11月30日とピッタリ月末ではない月もありますが、月末はこの半年間、強い陰線が示現してきた経緯があります。
言うまでもなく、12月の月末は大納会の12月30日となります。上述した「42」の基本数値と「月末陰線サイクル」が重なります。
そのため、当日の朝、米国株の上昇で迎えることになっても、それに惑わされない方がよいかもしれません。