3月決算企業の中間配当金の支払いが、12月上旬にかけて発生します。中間決算がある9月末に中間配当金がすぐに受け取れるわけではなく、そこでは権利が確定するだけで、実際配当金が支払われるのは2ヶ月~3ヶ月先になります。
今頃から中間配当金が支払われるタイミングに入ってくるため、市場への再投資効果など需給面でポジティブな要因が増えることになります。もちろん、大半が再投資に回ることはありませんが、その効果は過去を振り返るとわかります。日経平均は例年、11月末を含む週は株高になっています。
【図表】
例えば、バブル崩壊後に日経平均が初めて8,000円を割り込んだ2003年以降、2019年までの17年間でみると、11月末を含む週が前週より下げた年は2015年しかありません。上昇した16年間の平均上昇率は3.25%と好成績となります。
同じようにマザーズ指数でみると、下げた年は2004年と2016年しかなく、上昇した15年間の平均上昇率は4.84%になります。
2003年以降、2019年までの間、日経平均が週間で上昇したのは492週間ありました(下落した週は393週間)。その平均上昇率が2.07%なので、11月末を含む週間のパフォーマンスは上昇しやすいだけでなく、相対的に良好なことがわかります。
2003年以降で上昇した492週間のうち、上位20位の中に、11月末を含む週が4つ(2位の10.36%、6位の7.60%、12位の5.92%、19位の5.31%)入っているのも興味深いところです。