人気ブログ「夕刊マダムの悠々優待生活♪」を運営し、華麗な優待生活を発信している夕刊マダムさん。株主優待との出会い、銘柄の選び方などを聞いてみました。
●夕刊マダムさんプロフィール●
200銘柄以上もの優待銘柄を保有し、投資歴35年以上の株主優待大好き主婦。客室乗務員の頃から投資を始め、主に優待株、高配当株を長期保有。人気ブログ「夕刊マダムの悠々優待生活♪」では、独自のセンス溢れる優待ギフトの数々や優待活用術などが紹介されています。
月平均「お得金額」は45,000円。実際にはもっと得になっている
――ブログを拝見していると、毎日、いろんな優待品がご自宅に届いているようですね。
今(2020年10月上旬)は比較的落ち着いているほうです。3月決算の企業が多いので、6月はかなり集中して届いていました。
――冷蔵庫が入りきらない!なんてことはないですか?
届く時期をハンドリングできるものは時期をずらして、タイミングが重ならないようにしています。
例えばエスリード(8877)の株主優待では、届く時期と優待の内容を選ぶことができるため、9月~11月あたりの比較的、優待品が少ない時期に届くようしています。
――届く時期をコントロールされているのですね。
ただ、でも実際には注文したことを忘れてしまって、「あぁ、また届いてしまった!」なんてことも多々あります(笑)。
――株主優待品で月々どれぐらい生活費が浮いていますか?
毎月ブログでいくら得になったのか、「お得金額」を公開しているのですが、この1年間では月平均45,000円ぐらいです。これは株主優待で外食をしたり、洋服を買ったりした金額が含まれています。自宅に届く「お届け物」については金額換算していないので、この金額には入っていません。ですので、実際にはもっと得になっていると思います。
きっかけは、「株主優待で気分リフレッシュ」
――夕刊マダムさんはいつから株式投資を始めたのでしょうか。
もう35年以上前ですが日本航空の客室乗務員を務めていた頃、従業員向けの持株会に加入したのがきっかけです。その後、新日鉄(現 日本製鉄)の株を買ったら値上がりしました。そして、東芝などを買い、銘柄数を増やしていくようになりました。
――優待との出会いを教えてください。
どんなお菓子がもらえるのかなと興味を持って、初めて取引をした優待銘柄は明治製菓です。
本格的に優待株を取引きするようになったのは、子どもが幼稚園に入った頃です。よく娘の友だち家族と通っていたファミリーレストランのジョナサンが当時、上場していました。そこで、「株主優待があるのかな?」と思って調べたら、年間24,000円分の食事券がもらえることが分かりました。確か当時は数百万円ぐらいしたのですが。まだネット取引もない時代でしたので、証券会社の窓口に電話をしました。当時は手数料も高かったのですが、でも当時はどうしてもジョナサンの株主優待がほしかったのです(笑)。
――子育て生活のなかで株主優待にハマっていかれたのですね。
ちょうど2人目の子どもが生まれたばかりの頃、友だちが「東急レクリエーション(9631)の株主優待でもらった映画のチケットが余っているからあげる」と言って、私にチケットをプレゼントしてくれたました。お陰で、夫に子どもを預けて1人で映画を観に行くことができました。その時、子育てがすごく大変な時だったので、「株主優待で気分もリフレッシュできて嬉しい!」って思いました。
その後、私も東急レクリエーションの株を買い、すでに30年近く保有し続けています。
――今でも、お子さんも一緒に優待を楽しんでいらっしゃるのですか。
はい。東急レクリエーションの株をずっと保有していたのも、子どもたちに小さいころから良質な映画をたくさん観せてあげたいという想いがあったからです。映画館で使える株主優待カードを娘に渡し、「デートに使っていいよ。映画を観た後は、(サニーサイドアップグループ(2180)の株主優待使って)billsでパンケーキを食べてきたら」ということもありました。
このような形で子どもたちも随分、株主優待の恩恵を受けていると思います。
――現在、何銘柄ぐらいお持ちですか。
241銘柄で、そのうち優待銘柄は204銘柄です。
――どのように投資対象の銘柄を管理されていますか。
管理方法が悩ましいのですが、月に1度保有銘柄の一覧を印刷して、「この銘柄はそろそろ売ったほうがいいかな」とか考えながら“棚卸し”するようにしています。それにも関わらず、保有していると思っていたらすでに売っていた…なんてことも過去にはありました。
――何を基準に銘柄を選ばれていますか。
株主優待の金額換算と配当利回りを考慮してどれぐらいメリットがあるかを考えて売買しています。あとは、企業の動向もチェックするようにしています。
ショーエイコーポレーション(9385)の株も保有していますが、東証二部に上場していた頃から株主優待が始まっていました。2019年に、東証一部上場になってからも株価が上昇し続けていて、年に2回の株主優待があります。このように東証二部から一部に昇格しそうなところを、先回りして買うのも1つの方法だなと思っています。そういった情報も株主優待投資の仲間で共有し合っています。情報交換ができる投資仲間を得られたのも、優待銘柄への投資を始めたからこそだと思っています。
――先見性を磨くことも大事ですね。後編では、コロナ禍による優待生活の変化や株主優待で得られる醍醐味についてお伝えします。
【後編】株主優待で得られる醍醐味とは
(※)本インタビューは2020年10月8日にオンラインで実施いたしました。